できれば自然妊娠で妊娠したい。
これは、誰でも思うことだろう。


ただ、なかなか授からないとき。
どんなふうに行動するだろう。


体外受精する？
しない？


語弊があるから、全員とは言わない。
でも、
体外受精をしたか、していないかで、
心の持ちようが全然違う。

と、ぼくは思う。





体外受精って、やっぱり現代の生殖医療の最高峰で。
心のどこかで、体外受精をすればなんとかなる。
って思っちゃうんだよね。
経験しないうちは。

タイミング、人工授精と進んできて、うまく行かない。
あるいは、自然妊娠がいいから、と体外受精をしない。

それは、それでいいんだけど。

体外受精を受けない理由はなんだろう？

優先順位はどっちだろう？


赤ちゃんを授かること？
それとも、
自然妊娠すること？



体外受精ってね。
一種、ジョーカーみたいなもんなんだよ。

ジョーカーって切らないうちは最強なの。
これでなんとかなる。
そう心のどこかで思ってる。

もし、ジョーカーを切ってうまくいかなかったら、


怖いよね。


その先が見えなくなっちゃうから。

だから、ジョーカー切らない。
最後の奥の手はとっておく。


体外受精には、そんな側面もある。
もしも、あなたがそんなふうに思ってるなら、
体外受精したほうがいいよ。


ぜーんぜん、意味ないから。
ジョーカーなんて、切ってみないとわかんないから。



体外受精を受けるのを『避けて』、赤ちゃんを授かる方法を探してる時って、なんか余裕があるんだよ。
本当は。


悩んでないって言ってるわけじゃないよ。
でも、
ジョーカーを切って、ダメだった時の真剣さとは違う。


初めから受ける必要はない。
でも、
何年も授からない時は、チャレンジする価値は絶対にある。
受けてみてわかることだって少なくないから。


そしてね、もし結果が出なくても、
出ないからこそ、見えてくることや
本気になるから、道が拓けることってある。


それとも。

自然妊娠できなかったら、
女として否定される気がする？

自然妊娠できないことが、女性として失格の烙印を押された気がする？

もし、そんなこと思ってるとしたら、
バカバカしくない？
それって。


体外受精で授かったっていいじゃない？
命を授かること自体がすごいことじゃない？


なにが一番大事かだよね。




ぼくね。
体外受精を受けてダメだったひとの真剣さって尊敬する。

本気だもん。



本気のひとをいっぱい見てきた。
だから、
本気じゃないのってすぐわかる。




そして、
方法なんてどうでもいい。

そして、どんな形であれ
赤ちゃんを授かったら、祝福しようよ。
堂々と胸を張ろうよ。

自然妊娠でも、
タイミング療法でも
人工授精でも、
体外受精でも、
顕微授精でも。

どんな形でも、赤ちゃんを授かったら胸を張ろうよ。
それだけがんばって、
一生懸命に願って、あなたを授かったんだよ。
と伝えよう。

後ろめたさなんて感じる必要ない。
後ろめたさなんて、感じなくていい。

全力で向かって授かったら、
そんな自分を認めて、ほめてあげて。

それが、そのまま、我が子をまるごと受け入れることにつながる。
自分を認めたお母さんだから、そのまま子どもを認めてあげれる。

すてきじゃない？

ぼくは、すてきだと思うな。



ジョーカーを切る勇気。
怖いかもしれないけど、大切だと思うよ。