昨日に引き続き、本日も何とかUPにこじつけてみました。この話は少々短めに切って、UPしていきたいと思っています。なので、久しぶりに週の途中でのUPもアリにしてみようかと。
……はっ!
これってまた自分の首を絞めた、ってこと?
…さておき。気を取り直して、今週は、上記のとおりにしていこうかと思っています。
では、短いですが以下からどうぞ~
熱・愛 ?? スクープ!2
部室での記憶が途切れてから次にキョーコの意識が覚醒したのは、最後にいたはずのラブミー部の部室ではなくどこかで見た覚えのある天井が見え、心地よい肌触りのシーツがまどろみをもたらすベッドの中。
と、そこまではよかった。
―― なんで?どうしてぇぇぇ?
声を出すことすら忘れて心の中で大絶叫する。
なぜなら、その見覚えのある部屋の主が自分の真横に寝ていて、あまつさえ自分はその主の腕を枕にしているのだ。
そして、何故か着ているものは素肌にその主の物と思われるパジャマの上着。自分が枕にしていた腕をおそるおそる首を巡らせてよくよく見れば、腕枕の主は上の服を着ている様子がない。下を見る勇気はないからはっきりとは分からないが(←)足元の感覚からして多分自分の着ているパジャマのズボンを履いている感じである。
―― …………ちょっと…まって?
え?こ、この状況って一体…どういう…こと、なの?
上がっていたはずの熱も一気にぶっとび、違う熱が一気に上昇する。
―― どうして一着のパジャマを上下で仲良く分けて着てるの?は、はは、破廉恥よ!もうお嫁にいけないじゃない!
…あ!私、恋もしなければ結婚もしないから、そこは関係ないか。
……じゃ、なくってぇぇ~~~
わけのわからない思考に陥っていると、眠っていたその 『主』 がごそりと身動きした。
思わずぴきりとキョーコが硬直する。
そんなキョーコの様子に気付くことなく、はっきり目が開かない様子の凄絶な色気全開でその 『主』 はぼそりと言った。
「ん?…あれ?目が覚めたの?……ひょとして、また熱が上がってきた?」
「いっ、いえ!熱、は上がってないと思います。すみません、敦賀さんに要らない心配かけてしまって」
思わず馬鹿正直に問いかけに答えてしまってから、心の中でがっくりと項垂れる。
―― 私のばかー!何を何事もなかったかのように答えてるのよ!ここは事実確認するところでしょーっ!…あれ?何の事実確認するの?何の 『ナニ』 を確認すると…?
自分の思考にパニックになっているキョーコを、訝しげに蓮が覗き込む。
「でも、顔が赤いよ?」
「こ…っ…これは…その…」
―― 言えるわけがないじゃない。
『いったいこの状況は、どういうことなんでしょう?』 なんて。
キョーコは心の中で言ったつもりだったのだが。
何故か今度は蓮の顔が無表情になる。
それを見たキョーコは、自分の心のつぶやきを声に出してしまっていたことに気付いて蒼白になった。
「覚えて…ない、んだ」
蓮のその言葉にキョーコは自分が一体何をやらかしたのだろうと、蒼白から土気色に顔色を変えると、がばりと起き上がり、そのままベッドの上で正座して土下座しようとして…できなかった。
「謝るのはなしにしてね。君は別に何も悪くない…むしろ謝らなきゃいけないのは俺の方だし」
言いながら苦笑する蓮の腕に、がっちりとキョーコの体はくるまれて動くことは叶わなかったのだ。
つづく
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懲りずにまたもや続きます…。