なぜ、
人生で何かうまくいっていないことがあるのはすぐにわかるのか?
それは、痛みや不安を嫌でも自覚してしまうからです。
それは、
もしかしたら歯が痛いのかもしれないし、
10代の息子が夜中になってもまだ帰ってこないので、
ずっと眠れずにいるのかもしれません。
ここで難しいのは、
そいうった問題の根源を探り、ただ症状を消すのではなく、
問題を根源から取り除くことです。
人は、目の前に現れている現在の状況が問題のすべてだと
考える傾向がありますけれど、
その認識はたいてい間違っています。
そのとき、問題の根源をどうにかするのではなく、
ただ外側の状況を変えることにエネルギーを注いでいると、
かえってストレスを増やしてしまう結果に終わります。
ここ50年ほどの間、特に最近の15年間で、
痛みや不安といった症状の原因は、身体でもなければ、
取り巻く環境でもない。
あなたの無意識や潜在意識の中に眠っている見えない問題が、
本当の原因であるという研究結果が出ています。
科学者たちは、その問題を「細胞記憶」と呼んでいるそうです。
細胞記憶とはいったいどいうものなのでしょうか。
実のところ、普通の記憶とほぼ同じだそうです。
わざわざ「細胞」という言葉を頭につけているのは、
記憶は頭の中にあるものだという先入観があるからにすぎません。
しかし、最新の研究によって、
記憶は身体中のすべての細胞に保存されていることが明らかになっています。
とはいえ、名前は違っても記憶は記憶なので、
「記憶」という言葉が使われています。
また「スピリチュアル・ハート」という言葉も使われることもあります。
「細胞記憶」も「記憶」も「スピリチュアル・ハート」も、
または「潜在記憶」も「無意識」も、すべてだいたい同じような意味です。
どれも「記憶が保存されている場所」であり、
また人生のあらゆる問題が生まれる場所でもあるわけです。
参考:「潜在意識」を変えれば、すべてうまくいく(SBクリエイティブ刊)