今回のひとまず引退に関して。まずはお疲れ様でした。
休養という線引きでは、いつまでもあいまいで、逆に次に進めないという気持ちわかるような気がします。
ひとまず引退という形をとるからこそ、きっと見えてくる何かがあるのだと思うし。
自分はあまり、「○○の功績」っていうワードが好きではない。
なぜならスポーツは、時が過ぎれば主役は入れ替わる。それが常であるから。
そして、スポーツ選手ならば常に勝ちたいと思い、自らその「功績」とやらにすがっている者などいない。
勿論Dタカハシとて同じでした。
むしろその「功績」にすがっていたのはファンであり、自分はそういったファンを軽蔑している。
なので「功績」に関しては語りたくない。
だけど見る人々の記憶に残るという意味では、これほどの選手はなかなか居ないと思います。
自分はDタカハシを初めて見たとき、日本人ではないと思いました。
ここまで音符を奏でる選手なんて、外国育ちとかなんだろうと思っていたから。
それが日本人と知って、もうその瞬間食い付きました。虜になりました。
そしてこれほどまでに、そのシーズンのプログラムと選曲にワクワクさせてくれる選手は
今後自分の中に現われるのか?と問うとき、
かなり自信がありません。
自分にとってそれ程までの選手でした。
スケートを見るようになって、2年くらいニコ動を知らなくて
それを掘り返しては、知らないうちに徹夜になっていたあの頃。
イケメンなんだけど、どこかポケーっとしていて、大丈夫かいな?
といつも心配していたあの頃。
そうこうしているうちに、どんどん精悍な顔つきに変わり、
成長を見届けてきた現在。
いろいろ思い返して見ると、
強さよりも何よりも、彼の上手さに惹かれていたんだろうなと思います。
本当に今までありがとう。