痛みが強くなるから、お湯には浸からないように言われてる。

さっと浴びるだけなら10分もあれば終わるだろう。

 

 

「んー・・大ちゃんの裸見ると、何もせずにはいられないよ〜」

 

なんて言ってたけど。

怪我のこともあるからか。

結局、何もなくて。

さっと体を洗ってくれて、泡を流すと。

抱き上げてられて、そのまま寝室に運ばれる。

タオルにくるまれたままベッドに降ろされて。

丁寧にジャージを着せられた。

 

 

「これ着とけば、明日、着替えなくてもいいでしょ?

動かさない方がいいんだから!」

 

なるほどなぁ。

部屋もしっかり暖められてて。

お風呂あがりの水分と一緒に、念のための鎮痛剤を飲んだ。

布団をかけられて、ポンポンと布団の上から軽く叩かれる。

それだけでなんか眠気が襲ってくる。

自然と目が閉じていく中、なんとか

「ありがとう」とは言ったけど。

ちゃんと相葉くんに届いたのかな?

僕のお世話をして、自分のことを後回しにしてた。

風邪ひかないといいけど。

 

 

「おやすみ、大ちゃん。

明日はね・・・・・」

 

何か言ってるようだったけど・・・

そのままスーッと眠りに落ちたみたい。

痛みもさほど感じることもなく。

夜中に目を覚ました時には、相葉くんが隣で眠ってて。

擦り寄っていったら、相葉くんも目を覚まして抱き寄せてくれた。

 

 

「痛みは?大丈夫?」

 

「うん・・・大丈夫」

 

あたたかい布団の中。

相葉くんが額にキスをしてくれる。

ちょっとくすぐったい感じがした。

髪をくしゃっとしたかと思うと、次の瞬間にもう相葉くんは寝息を立ててた。

僕も・・・もうちょっと眠ろう。

子供部屋からは何も聴こえてこない。

きっとよく眠ってるんだ。

 

おやすみ、らん。

朝までゆっくりね。

 

 

 

寝たのが遅かったわりには朝、すっきりと目が覚めた。

ちょっと体を動かしてみる。

テーピングでしっかり固定してあるからか?

足首も右肩も痛みは感じなかった。

これならなんとか今夜踊れそう。

仕事に穴を開けたくなかったから、ホッとした。