“おやくそく”のキーワードで思い出しちゃったみたいだ。

らんはじっと俯いてたけど・・・顔を上げたときには笑ってた。

 

 

「らん、お腹すいた〜」

 

「そうだね、じゃあ、ご飯食べようか?」

 

いただきます、の挨拶をしっかりして3人で食べ始めた。

らんはいつの間にかナイフとフォークの使い方も上手になってた。

もちろん、子供用の小さめサイズのものだけど。

きっとシッターさんがこうやって練習する機会を作ってくれてるんだね。

パンケーキが大好物だから、練習にはもってこい。

 

プレートにはパンケーキと生クリームとカスタードクリーム?

それにフルーツが数種類。

らんは切り分けたパンケーキに器用にクリームを付け。

フルーツも一緒にして食べる。

僕の方が下手っぴだ。

 

 

 

「ママ、あのね・・・・らん、おねがいがあるの」

 

窺うように僕の顔を見る。

 

 

「うん、どんなこと?」

 

「あのね・・・ママとパパたちのおしごと、見に行きたい」

 

「じゃあ、いつがいいか、パパたちと潤くんにおはなししておくね?」

 

「ううん、きょう、見に行きたい。

今日、ママたちとおでかけするおやくそくだったでしょ?

だから、きょう、見に行きたい。

おたんじょうび・・・ママとパパたちといっしょにいたいの」

 

それを聞いて、僕はなんとしても らんのお願いを叶えてあげたいと思った。

まずはシッターさんにお付き合いしてもらえるのか?確認して。

次に4人とマネージャーさんに連絡を入れた。

相葉くんも起きてきて、らんのことを抱き上げた。

 

 

「今日はらんと一緒にいられるの?

パパ、すっごく嬉しいよ!」

 

らんの頬に顔を擦り付けると・・・

 

「まさきパパ、ほっぺいたい!」

 

って怒られてシュンとなって。

ごめんなさいをして、らんにいい子いい子してもらうまでがいつもの流れ。

 

チーフマネージャーからOKの連絡が来た。

らんに伝えると大喜びしてくれた。

 

 

「じゅんくんにあえるから

いちばんのおきにいりのおようふくきる!

ママ、かみのけ、かわいくしてくれる?」

 

それはシッターさんが名乗りを上げてくれた。