HKT48 ツアー 愛知公演(5/1)感想 | 欠伸芝(AKB48、DD宣言中→みーおんこと向井地美音推し)のブログ

アメブロがリニューアルして機能面での不慣れさと個人的な欲求の減少で筆不精になっていたが、2022年5月1日に2年半ぶりの遠征をしてぐだぐだと長い感想を書きたくなったのでここに置いておくことにした。

 

 

「HKT48 LIVE TOUR 2022〜Under the Spotlight~」

2022.05.01 愛知県芸術劇場 大ホール

昼公演 13:30開場/14:30開演

夜公演 17:30開場/18:30開演

出演メンバー:石橋颯/伊藤優絵瑠/運上弘菜/川平聖/栗原紗英/神志那結衣/後藤陽菜乃/堺萌香/坂口理子/坂本愛玲菜/坂本りの/武田智加/竹本くるみ/田中美久/地頭江音々/豊永阿紀/馬場彩華/外薗葉月/松岡菜摘/松岡はな/松本日向/村上和叶/村川緋杏/本村碧唯/矢吹奈子/山内祐奈/渡部愛加里

 

 

 

 

 

プロローグ 渋谷



2020年の2月にコロナの影響で公演やコンサートが中止になった。
現地参戦のコンサートはそれから1年以上経過した2021年の初夏だった。
2021年も影響は大きく、控えめにコンサートは行われ2022年を迎えた。

HKT48が3年ぶりにツアーを行うことが発表されたのは2022年はじめ頃だったような気がする。東京と横須賀は行けると思ってカレンダーアプリに日程を書き込んでおいた。
しまった…その日が近づいて気付いたときには何度目かの抽選販売が終わっていた。横須賀公演は平日の金曜日で、東京(渋谷)公演はその二日後の日曜日だった。仕事を休めないので横須賀は完全に諦めて渋谷公演のチケットを探すとちょうど再販一次が案内されていた気がする。渡りに船で昼夜二公演申し込んだが昼は外れて夜だけ当選した。

渋谷公演当日にもう初見じゃなくていいやと思ってセトリや評判をチェックしていたら「「大人列車」ではペンライトを消してスタンディングで手拍子をする演出が良かった」という感想を見かけた。これには驚いた。電撃が走った。コロナ以降声を出せないのは承知だが、着席もつまらなさの一因だったのにまさか「大人列車」でそれを解禁してくれるとは…。これは僥倖以外の何物でもない。夜公演前に渋谷のドンキでブレスレット型サイリウムを仕入れて2階席中央付近に陣取った。シングルメドレーも楽しかったけどやはりスタンディング(立って踊れる)「大人列車」は久しぶりの楽しすぎる時間だった。

この"「大人列車」を踊れる"という演出にあてられて、元々は腰が重たくて眼中に無かった愛知公演と熊本公演に行くかどうか真剣に考えた。そして日帰りが出来る日曜日の愛知には行くという結論に達した。追加日程である大阪公演も発表されたのでよくよく考えて、休みを取って行くと決めた。抽選に応募。どちらも昼夜当選。往復の交通手段を確保した。やはり遠征はこうして準備をしている時間が一番楽しいものだ。




前日 日比谷公園にて



数日前にあおいたんのツイッターで、愛知前日にHKTが日比谷公園でお呼ばれライブを行うこととそのチケットが販売されていることを知る。全くスルーしていたがこれは絶対楽しいやつだと確信してチケットを確保。友達を誘うことにした。

HKT関係では深い交流をする友人が二人いるが、一人は福岡で仕事が忙しくこちらが出向かないと会えない。もう一人を誘って二人で行くことにした。振りコピの楽しさを教えてくれた友人である。HKTの現場は久しぶりとのことだったが楽しんだようで何よりだった。

4/29(土)の日比谷公園は良く晴れて気持ちの良い天気だった。緑がよく映えた。イベントの主目的でもある出店が賑わう噴水を抜けてにれのき広場に特設ステージが設営されていた。元々HKT48のあとにSTU48の出演も予定されていたがコロナ陽性者が増えて残念ながら中止がアナウンスされていた。最後列の最下手に陣取って踊った。ステージは近くはないが遠いほどでもなく、スペースが狭いので密度は高いとはいえぎゅうぎゅうに押し込まれるでもなく、スタンディングで音楽に合わせて体を揺らせる快適な環境で好きなだけ踊った。とても楽しかった。やはり野外は良い。つくづくこの間のAKB48の日比谷野音落選したのが残念だ。

にれのき広場

ライブ後、7月に山中湖で行われるイベントにHKT48が出演する発表を知った。富士山を臨める自然豊かな野外ライブである。これは行かないわけにはいかないだろう。「推しは推せるときに推す」という名言があるが「遠征は行けるときに行く」なのだ。発表待ちではあるが行こうと思う。




本題 愛知昼夜2公演



観光や宿泊の予定も無いので荷造りはお手の物とはいえ、この作業を1,2年やっていなかったのかと思うと感慨深い。あんまりオンタイムで着いても嫌なので10時頃東京を発ち12時前に名古屋に到着。駅の建物の中で昼食をとって地下鉄で栄駅へ。この時間帯は雨が降っていたがオアシス21の横の愛知芸術劇場までは地下で繋がっていたので困らなかった。結果的に傘を持ってこなくて正解だった。13時半の開場を待つ列が建物内に長く伸びていた。それを横目に8Fまであがってベンチでスケブに手を加える。時間を潰していざ入場。1階席の下手に座った。ステージは割と近く、気にはならないが角度がそこそこあった。

メインステージの背後には2階ステージとさらに3階ステージがあって高さをとても感じる造り。M01「止まらない観覧車」でギラギラした重たそうな衣装に身を包みメンバーがあちこちから目まぐるしく登場してダンスを披露しては入れ替わっていく。いきなりのエッジの利いたダンス曲、沖縄で覚えて忘れかけていた振りを思い出しながら踊るので頭をフル回転させて否応なくコンサートに没入する。

「突然 Do love me!」はテンポが速くて細かい手振りが多いのでなかなか覚えられないが、一番覚えるのはやはり現場でメンバーを見ながらコピーすることなのでこの2公演でかなり要領を掴めたと思う。「意志」はやはりムズい。「74億分の1の君へ」はウェディングソングで生歌という聴かせに来る演出で豊永阿紀さんの声に聴き惚れ松岡菜摘さんに見惚れるばかり。「黄昏のタンデム」は印象的な真っ赤な衣装、武田智加さんや本村碧唯さんに視線を奪われる。「夏の前」はいつも曲の持つキラキラ感に圧倒される、振りコピは満足できてない。新曲「SNS WORLD」へえこんな曲あるんだなあと渋谷で思った。「空耳ロック」は以前までは振りを覚えてなかったけどようやく満足できるくらいには覚えきれたかなと思う、楽しい。

空耳ロック

M09「あっけない粉雪」は馴染みが無かったのだけど愛知でみくりんが合流して完全無欠の5人が揃ったHKTのアイドル曲でとても印象に残っている。運上弘菜、石橋颯、渡部愛加里、田中美久、矢吹奈子のラインナップ。

あっけない粉雪

なっぴはセンターでまゆゆを彷彿とさせるパフォーマンスで見惚れてしまう、姿勢がよく指先まで表現するぞという覚悟を感じられる。颯は身長が伸びて足が長くなって見栄えがすごいのに可愛らしさはかつてのままだしダンスも立派で何も言うこと無し。存在するだけで強い奈子は表情管理が完璧だった。そこに横須賀・渋谷で不在だったみくりんが合流して最強のペアがこの曲を後ろから支えている構図がHKT48の財産が詰まったフォメで感動する。衣装も可愛い。なっぴだけ付けてるカチューシャがキラッキラで可愛い。「HAKATA吸血鬼」も馴染みのない曲だけどアイドル曲と対を成す大人曲という理解。覚醒している地頭江音々さんをなつあおの2人がシンメで支える構図がお気に入り。チャレンジコーナー昼の「ハルノヒ」「春泥棒」「Mela!」は全て知っていて好きな部類の曲なので楽しく聴くことが出来た。夜は「点描の唄」「シンデレラボーイ」「YONA YONA DANCE」であまり知らない曲だった。

M15「2018年の橋」は矢吹奈子のソロ歌唱。この曲はさっしーはるっぴ咲良芽瑠美桜の5人がオリメンで、卒業メンバーが出てもそこを埋めずに歌い継がれてきた経緯がある。先日芽瑠が卒業したことでHKTの一時代が終焉していることを感じさせる曲でありこれをかの偉大な5人に比肩する活躍を見せる奈子が一人で引き継いでいるところにHKTの矜持を感じる。この曲がまた5人で歌われた時、その5人はその時のHKT48を代表する5人であることは間違いない、然る時が来たらそんな演出にも期待したい。今はこれでいい。「Get you!」もまたさっしーの影を色濃く残す曲、みくりんがセンターに立っていた。「3-2」「君とどこかへ行きたい」はまだ現場慣れ出来ていない曲、今後もライブで組まれるならノリ慣れしていきたい。

矢吹奈子 田中美久

SKE48がゲストとして登場、「心にFlower」は完全に初見。コロナ前にソロコンにお邪魔した末永桜花さんとは再会となった、相変わらず可愛い。センターの林美澪さんの鬼気迫るダンスが凄かった、それは間違いなく称賛に値した。華奢な体で長い黒髪を振り乱して一心不乱に踊る姿に松井玲奈さんがフラッシュバックした、13歳と聞いてSKEに魂を捧げているような雰囲気に松井珠理奈が想起された。そんなに若いのに…とにかく身体を壊すことなく充実したアイドル人生を送ってくれますようにとちょっと悲痛な気持ちになりながら願う。この感覚、SKEだったなあ。HKTには6期生が入ってくるが中には10歳の子もいるという、若い!坂口理子さんが「子育て頑張るわよ」と腕を鳴らしていた、面白くて笑ったがと同時に安心感を与えてくれる瞬間だった。そんなMCを思い出して対比して考えてしまう。
SKE48


メドレーコーナーがスタート!



ここからラストまでがメインディッシュである!
「12秒」「初恋バタフライ」「君好き」「しぇからしか」「ウインクは3回」「スキップ」「メロンジュース」「ぶっ倒れるまで」みんなみんな何度も何度も踊ってきた曲たち。メドレーでなくてもいいんだよというのが贅沢な願いではあるが、ただただ曲に身を任せて楽しんだ。M29「おしゃべりジュークボックス」は慣れていない曲、見よう見真似でも楽しい。「最高かよ」「桜食べ」でボルテージは最高潮。そして…

手に持っているペンライトを置いて立ち上がってください、手拍子をお願いしますのアナウンスでスタンディングに変わる。本編ラストの曲「大人列車」である!ありがとう!ここでは大きな手拍子が支配する空間でただただ「大人列車」を踊る大人列車おじさんになり果てる。本当にガチな話、この為に時間もお金も支払っていると言っていい。大人列車に憑りつかれた人間なので。こと「大人列車」に関しては声を出せない環境がディスアドバンテージにならない、立てないことがディスアドバンテージになる、その点今回のツアーの演出は奇跡的に完璧なので大人列車おじさんは水を得た魚、僥倖でしかない。昼公演は左隣が空席だったこと、夜公演は通路に面していたことで、いずれも隣のお客さんにそれほど迷惑をかけずに踊れて縮こまる必要がなかったのも幸運なことだった。

あおいたんのレスの話。HKTは箱推しだがイチ推しはあおいたんで碧唯スケブを持って行った。渋谷は2階席だったのでドンマイ。日比谷では最後列(といっても割と近い)で後ろを気にせずスケブを出せたのでレスを余裕で頂けてありがたかった。愛知昼公演は比較的近距離ではあったが埋もれ気味の場所で険しかったのだが「君とどこかへ行きたい」で外を向いて座るフォメ&振りの瞬間があり、下手側で角度も高さもぴったりですかさずスケブを出してレスを頂いた。ごちそうさまです!夜公演は距離があり基本難しかったが1階最後列でここでも後方を気にせず出せる利があって、「大人列車」終了直後に掲げてレスを頂けた。ごちそうさまです!
スケブを見せる→気付いて手を振ってくれる→それに気付いてこちらが喜ぶような反応を返す→それを見てニコッと笑う、この最後のリアクションがとても幸せでありがたいものだ。レスを貰えると、もう何も要らない気分になる。ちなみにあおいたんには投資をほぼしていないので認知はない、それでも"あのスケブだ"くらいのふわっとした感じはあってくれると思う。

アンコール「ロックだよ、人生は…」で再開、定番である。そして「早送りカレンダー」この曲は2018年5月発売で、『HKT48春のアリーナツアー2018 ~これが博多のやり方だ!~』の思い出深い沖縄公演(2018年のゴールデンウィーク4月29日、日付も覚えている)で覚えて踊った記憶があり、久しぶりに踊れて嬉しいのだ。正確には渋谷でも日比谷でも踊ったのだが。最後にもう一度「突然Do love me!」で終演。




ハプニング的おまけ



夜公演の終盤に嬉しいお知らせがあった。6月22日に15thシングルの発売決定の報だった。メンバーも会場もやった~と盛り上がった。ここで咄嗟にスケブに「おめでとう!」とだけ書いてあるページがあることを思い出して掲げた。これは話せば長くなるがたしか8年前の『可愛い子には旅をさせよ』の大分公演で用意して掲げたのだ。これに思いのほか反応があった。中でもまず奈子が気付いてくれたように思う。中央付近からパッと目を留めて「わお」という表情とともに指を差したかと思うと右隣りのメンバーを向いて再び指を差して「ほらあそこ」という風に見つけた文字を教えていた。これが一番大きいリアクションで、その後もちらほら見てくれているなという視線を感じた。松岡なっちゃんも文字に気付いて満足そうな表情をしてくれたように思う。

咄嗟の行動だったが、自分で自分を褒めてやりたい。「おめでとう!」というのはファンの誰もが掛けたい何の変哲もない言葉であるし、直接言われなくてもメンバーに伝わっているありふれた感情だと思うが、声が出せない環境下で文字にしてそれを伝えられて良かったと思う。少なくともレスを貰おうという利己的な感情とは違う双方向性のやりとりが出来たのはとても嬉しい出来事だった。

田中美久 松岡菜摘




エピローグ 帰路



昼公演終了後には既に雨は上がっていた。夜公演終了後、感想をつらつらと思い出しながら名古屋駅へ向かい、のぞみに乗り込んで東京へ帰った。日曜日、夜の東京も雨上がりだった。肌寒く湿度の高い風と、木々の雨露を受けながら、背中のリュックを重たく感じる疲労感に2年半ぶりの遠征が終わったことを実感させられた。準備をしている時間はとても楽しく、コンサートはあっという間で、終わると寂しい。こういうものなのだ。

次の遠征は翌月の大阪だ、近づいて来ればまた楽しさを感じられる、それを糧にがんばろう。そう思うとふとこうも考える。これもいつまで続くかわからないと。HKTに関して言えば本村碧唯さんの卒業が自分にとっては打撃になる。推しは推せるうちに推せ、遠征は行けるときに行け。悔いのないヲタ活をしようと心に決めた。