アカデミー賞俳優のトム・ハンクスが今回、演じるの
はオットー、は憎めない存在。
トム・ハンクスが年代を重ねた今だからこそ演じられ
たハマり役です。死という重いテーマの中でもコメデ
ィの要素を出せるのはこの年代ではトム以外にはいない
のだろうと思いながら鑑賞していました。
 
映画が始まってすぐのシーン「Busy Beaver」もそうで
すが、全ての登場人物と登場する物がストーリーの中で
つながっていき、鑑賞後に、自分のノートを整理して改め
てそのことに気づくのです。
ストーリーテリングがいかに秀悦かを再認識しました。
 
2月にソニピクの試写で観せていただきましたが、劇場
で二度、三度と鑑賞したい、自分の理解が合っていたか
も確認したいと思っています。
 
試写後にある方と話したところ、「あのメッセージ、クレ
ジットが始まる前に流れたので、現実に引き戻されちゃい
ました」と。
確かに。ただ、死を扱っている映画ですので、あのメッセ
ージはmustなのです。
This should be it.
 
『オットーという男』
監督:マーク・フォースター
2022年製作/126分/G/アメリカ
原題:A Man Called Otto
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント