なぜかな。 | EK&

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回復系呪文なんでもいいからかけてください。

おまえのブログ、どこが「ちょっとおもしろい」わけ?
「かなり怖い」の間違いだろ!

と、可愛い顔したアバターの口からつっこまれました。

そっか。ごめん。


さあ、寝るかと、私が寝るそぶりを見せると、
家鳴りが一発バキッと鳴ることが、月に4~5回ある。
そんな日は決まって、布団に入った直後に誰かが枕元に立って何事か言葉を投げかけてくる。

私は眠くてフガフガしているので、
「はいはい、ごめんね、これしかできないから~」と言って手を合わせて相手の昇天を願うだけです。
私に言ってもお門違いだとわかる相手にはこれでいい。
たまにそうもいかない人がいるけど。

布団にしがみついて、むにゃむにゃお布団サイコー。
ふがっ。て、気がつくと朝。です。だいたい毎日。

でもたまに、私でも「この人、ものすごい怖い!」と思って震えがくるような人もいる。
20人に一人くらいの割合で稀だけど。


一番最近のは、去年の暮れくらい。
若い女の人だった。
ある夜、彼女は黒いタイツだかストッキングだかの膝下だけで私の部屋にひたひたとやって来た。
その瞬間の私の心は「おいおまえそっから上はどーした隠すなやこえーんだわ…!」となりました。
体に損傷はなかったと見えたので事故とかではないんだろうけど、あの世のことは不思議がいっぱいです。
なんか、見た目だけじゃなくて、まとった風情がどす黒かったんだよ。彼女は。
もしかしたら、黒いあの姿は喪服だったのかもしれない。

その一個前は、子供でした。泣き喚いていた。
怖いというのとは違うけど、こちらまで不安になった。
その子は泣き叫びながら「ママ」としか言わなかったから。
死に別れたのかなとも思ったけど、わからない。
この子に関しては、生霊だったのかもしれない。と、今でも謎なまま。
ほら。最近は虐待の話題が絶えないじゃん。
この日、私がかけた言葉は、芸がないものだった。「どうしたの。泣かないで。どうしたの。泣かないで。」
それ以外に何が言えたっていうんだ。
言葉も儘ならないこの子の心が少しでも楽になる様に、手を合わせて願をかけるだけ。
まあ、何を言われてもできることはそのくらいなんだけど。


人は自分でも分からないうちに、生霊を飛ばしている。
考えたくもないのにそいつのことでイライラするとか。
それはね、そいつの生霊が目の前にいるからだよ。
私のところにも私とちょっとすれ違いを起こした人が生霊として現れる。
はいはい、あなたね。という気分。

学生の頃、私が生霊で悩んでいることをスッと見抜いた人がいた。
「負けてちゃダメよ。こっちにだって言い分はあるんだから。倒されてばかりいないで言い返しなさい。」
と、私にとっては天変地異のような一言をくれた。
それからはこっちの非も認めつつ、でもあんたも大概だよね!と相殺に持ち込んで追い返すようにしている。

生きるってめんどくさい。