昨日のお昼過ぎ、お友達が
手作りの恵方巻を持って来てくれました。
なんでも早朝から恵方巻きを作り続け
午後から車で一軒一軒配り歩いているのだとか。
なんて嬉しい!感激してしまいました!
それがまた具たくさんで、とびきりおいしいの。
手作りならではの愛情たっぷりの美味しさ。
今年は南南東でしたっけ。
そっちを向いてエイとかぶりつきました。
鬼のかわいい折り紙と
お豆もついていましたよ。
今年も良い一年になりそうです。幸せー。
2月3日は節分なのですよね。
長い間、節分は「鬼を祓い、福を招く」
行事と思い込んでいました。
中国から伝わった風習だと。
ところが学生時代、民俗学者の折口信夫先生の
本を読んだら、こんなことが書かれていました。
「現在の日本の節分は完全に間違っている」と。
一体どういうことでしょう。
簡単にかいつまむと・・・。
「日本人の魂はあの世とこの世にまたがっている」
「正月に門松を立て、山(常世)の
大人(オニ)=(魂の育ったもの)に
家に来てもらい、魂パワーを
家族みんなに充填してもらう」のだと。
ナント、ナント、鬼は大人(オニ)であり
(魂の育ったもの)という意味なのだそうです。
確かに、「魂」の字の右側にも「鬼」がいますね。
で、「旧暦の正月に山からお招きした鬼が
節分の日に、山(常世)へ戻っていく。
魂パワーをもたらして下さった鬼に
里で最も栄養価の高い大豆を献上し
お見送りをする儀式が節分である」
ということでした。
つまり、豆は鬼を追い払うためではなく
魂パワーをもたらしてくれた鬼に
感謝を捧げたお供え物なのだ」
という話。学生時代この説に触れた時、
なぜか激しく興奮し、感激したことを覚えています。
人はこの世とあの世(常世)を同時に生きていく。
そして「魂の育ったもの」=オニから
魂エネルギーを充填してもらい
そのエネルギーを使ってまた
一年間、この世で精いっぱい生きていく。
そして年末、空っぽになったうつせみ(現身=虚身)に
正月再び、常世から魂パワーを持って
オニ(神)がやってきて、魂パワーを
人々にもたらしてくれる。
そして、人はその神(オニ)に感謝を捧げる。
毎年、その繰り返し、繰り返し、繰り返し。
これこそ、ひのもとの国、やまとの国の
心ではないかということですね。
さすが折口信夫先生、中国起源説をバッサリ切って
ヤマトの心の有り様を教えてくださいました。
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