00006 | エルム ジキル オフィシャルブログ「暴君ジキルによるシリアルキラーの作り方講座」Powered by Ameba

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先ほども書いたが

生きるとは犠牲の上に成り立つ

屍の山を越えてこその「生」である

命をいただきます、ごちそうさまでした

弔いと感謝である

その考えから俺様は米粒一つも残したくない

食物を捨てるとは失礼な事であると考えている

天皇家の食事を知っているか?

『一物全体食』

つまりは食材を丸ごと全て使用すること

野菜は皮ごと

大根などの根菜は葉まで使用すること

小魚は丸ごと一匹食すことなど

天皇家の食生活は

医食同源として食で健康を目指す食養学である

昭和天皇時代に約5年にわたって

宮内庁大膳課に勤め

現在は江古田でビストロ サンジャックを開いている工藤氏の言葉

陛下のことを“聖上”とお呼びしていました

私が大膳課に入って

先ず言われたのが聖上には糖分・脂分は控えるように

素材が本来持っている淡い味を引き出すような調理を心がけました

それととにかく食材を使い切れという事を

口酸っぱく言われました

侍医から1日1800kcalという指示があり

市販の化学調味料は一切使わず

塩分も1日10g以内

そして調理の基本とされたのが

「一物全体食」という食材を余すことなく

使い切るという考えだった

それが栄養のバランスが偏らないようにする

大膳課に伝わる伝統

例えば野菜の皮は

後でスープの具にしたり

葉物なら後日漬け物にします

鶏肉も胸肉、もも肉は主菜に使い

手羽は後日スープの具に

骨はスープのだしを取るのに使い

ぼんじりは軽く揚げて

つけ合わせにするといったように

また、焦がすな、捨てるな、腐らすなと

非常にシンプルなこと

つまり商品にならないものを作らない

余った食材は捨てる前に

何か使えないか考えろ

在庫を把握して

常に鮮度を見ろというものでした

ここまでして初めて犠牲となった生き物や

食材になった物に礼を尽くせるのである

食べ物を無駄にしてないか?

命を粗末に扱っていないか?

何気なく食べてるハンバーグや

牛丼だって命を犠牲にしているのだ

それを食べて生きてる

命をわけてもらって生きているのだ

そんな事は知った事じゃない

そう考えるのも別に責めはしない

だが無意識に屍を越えて生きてる

可哀想だと思うなら生きろ

そして命を無駄にしないように