規格性 | 根多帖別冊 by おしろまん

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おしろまん です。
絵を描いていますので、そちらをメインにしたいのですが、お城の論考を書いたりしており、城関係がやたらと多いブログとなっています。
ブログ内容に即した、皆様の素敵なコメント募集中でございます~

ZOOMお城会「諸説あり」 私の町の自慢の城 ということでどこを紹介させて頂こうか

いま住むまちの姫路城、通った小学校にあった肥後藩の野津原御茶屋 中世山城の野津原城(鷲ヶ城)等と悩みましたが
いちばん近い近世城郭である豊後府内城にいたしました。

 

いまは天守台とその続櫓台、本丸北と二ノ丸の石垣、二基の現存櫓を残すのみで、百名城のなかでも「しょぼい」といわれているこの城ですが、往時は四層の天守に天守曲輪(姫路や伊予松山と同じ所謂“環立式”天守)の石垣高さは六間(約11m)三重櫓1基、二重櫓15、櫓門・平櫓・多聞櫓20超と福原右馬助築城時の十二万石以外はずっと四万石以下には過ぎた規模の城であったといえるのではないでしょうか?

 

それと特徴的なのは豊後府内城のこれらの建物の ”規格性” 

白漆喰塗り込め、方杖、反りのない屋根、大きく意匠的な石落とし、櫓門や多聞櫓には切妻屋根

復原された廊下橋と同じ仕様のものがおそらくあと二つ…

たとえば姫路城などは各地から転用された建物が多いせいか多様な見た目の建物ですがここは建物全体に統一感があります。

ということで「しょぼい」などといわずに是非見てあげてください。

本丸の内堀も復元されるかもですしね。