東新庄 | 根多帖別冊 by おしろまん

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おしろまん です。
絵を描いていますので、そちらをメインにしたいのですが、お城の論考を書いたりしており、城関係がやたらと多いブログとなっています。
ブログ内容に即した、皆様の素敵なコメント募集中でございます~

OPEN HINATA にて兵庫県ほぼ全土の50㎝単位のCS立体図が公開され、それをみているとここに未登録らしき城址らしき地形を発見しました。

「丹波霧の里ブログ」さんには 仮称「東新庄城」とされ掲載されていたので全くの新発見というわけではないようです。

確認に先週行ってきました。

位置はこちら 兵庫県丹波市(丹波国氷上郡)氷上町下新庄

丹波市役所から1.8㎞ 本庄氏の本拠とされる森山城からも1.8㎞となっています。

北西麓には内山砦があります。 

往時は内山砦から尾根伝いに登ったのでしょうか。dへ道のような鞍部が登ってきており、その東は竪土塁のようになっています。ただそれが城遺構かどうかは不明です。

主郭はピークⅠでしょう。8m角と狭いですが南北の郭Ⅱがしっかり削平されていてこの3つの郭が中心であったのでしょう。

細尾根で平場が限定されているのに帯曲輪を設けているあたり森山城と共通するようです。

ⅠとⅡnの間は東は殆どフラットで西は堀状に窪み、土橋状の通路を挟んで堀切aに対応しているようにみえます。

主郭北の切岸と土橋状通路。

ⅡnとⅢの北はそれぞれ先端土塁のような高まりがありますが倒木等の為の高まりの可能性もあり断定できません。また尾根先端を脇から回り込ませるようにみえます。

こういった構造は黒井城西の丸や余田城と共通しています。

Cの堀切とⅢの切岸

ⅣはⅢより更に削平が緩く、eまでは結構下っています。

その鞍部から少し登ったⅤにも北端に高まりがあり先端土塁かもしれません。

以上の遺構から、ここが城跡である可能性が非常に高いと思われ、類似以降ではないと思われます。

南西麓より遠景。