「喜利の王決定戦」に出場した時の自分の思考の道筋を思い出して残しておきます。
あんまりこういうことしないんですが、とても調子が良かったので一回書き起こしてみようかと…


※お題の表現は曖昧です。


予選。

組み分けがAブロックになったので、これはちゃんとウケないと本戦行けないな―、と思ってました。
が、どうしようもないので今回はダメかもなぐらいの気分で席に座る。

1問目。
「アホ山くんが歌うドレミの歌のドは何?」

いきなり単語勝負のやつだー。むずー。
とりあえず思いついたシンプルな(当たり前系の)やつを出す。
「ドレミ」
温まってない中で結構ウケた。よし。
やっぱこのお題で長めの答えをするとその回答自体が本当に面白く無いとウケないだろうなーと思ったのでシンプルに攻めることにしました。
「℃」
ベタかな、とも思ったけどウケる。
「ドアホ」
まあまあウケる。個人的にはいけると思った回答でした。
ここからの答え覚えてないな…ただたぶん2:30ぐらいで弾切れしたな、という感じ。
”どうしようもない”まで書いて消したりした。
「Do と書いて ド と読んでいた」
弾切れ感がすごいがなんとか出した。


2問目。
「ギャルが「こんなドラえもんは嫌だ」という大喜利を答えたら言いそうな事」

おもしろいお題だなー。ギャルが言ってるのが面白いと思ったので、台詞での回答に絞る。
「ていうかー、ドラえもん自体彼氏としてはあり得ないよねー」
ウケる。しかし次思いつかないな…
「ていうかそれより、ギャラはー?」
うーん。僕の頭のなかだとギャルが渋谷でインタビューされていきなりこれを問われたという設定にしてしまっていて、これが別にお題の共通認識じゃないことに後で気付く。
だとしてもベタかな、と思う。ギャル→ギャラで引っ張られてる気もする。
ここで、”同族嫌悪”が浮かぶ。
「『ギャルだ』と答えてて同族嫌悪だ」
好きな回答です。僕は自分のウケた回答メモっててたまに見返して悦に浸るんですが、重ペナでやった写真お題で”同族嫌悪”という言葉を使ったことがあってそれを思い出したところから引っ張り出してきました。
重ペナの回答は特にbotで流れてくるのを見るのがあるので思い出したのかも。同族嫌悪と言ってしまっていいのかなー、とも思いましたが。


ここで弾切れしたけどもう一答なんとか出したかったのでただ思いついたのをひねり出す。
「ドラえもんの右手左手をピアスにする」
やっぱこれ系統じゃなかったんだなーと。こういうのは僕は思いつきやすいやつなんですけど、これに偏り過ぎなくてよかった。



思った以上にウケていたので本戦は行けたかな、と思いましたがあそこまで点数高いとは思わず。
何回か審査員をやらせてもらいましたが、結局は相対評価の要素もあったし、
その場でおもしろければちゃんと点数が出る、いいルールだなあと思いました(自分がそこにハマったから、というのもあるかもしれませんが…)



本戦。

ブロック分けの仕様上当たり前なんだけど、ゴツいブロックだなーと思う。
どちらかというと相対評価で埋もれてしまう可能性の方が高いな、と思っていたので個人的には嫌でした。
が、どうしようもないので以下略。


1問目「性欲が頭の上に表示される世界で起きていること」

下ネタ系だなー。苦手だ。どうしよう。
とりあえず真っ先に思ったのは、”死んだらゼロかな?”ということ。
「男は死んでも0にならない」
ウケた。こんな感じでいいのか、意外と行けるかもしれない。
次は”犬にも表示されるのかな”→”犬がめっちゃ数字大きかったらおもしろいな”
「去勢したはずのうちのポチの数字がカンストしていた」
またウケた。”カンスト”という言葉をひねり出せたのと(10秒ぐらいかかった)、”去勢したはずの”を後から付け足せたことで強い答えになったなーと。
そこから次が思いつかない。人じゃなくて建物だったら。建物・数字→109…
「109の上に、109」
もっと面白くなったと思うんですけどねこれ、建物の中にいるギャルの数値の合計が109、みたいな考えもあったんですが、
「OLなのに数字少なすぎるだろー!」みたいな答えが聞こえていたので(俺ランさんだったかな?)控えまして、ちゃんと関連付けできなかった。ちょっともったいない。
時間的にあと一答ぐらいだ、うーむ。性欲→エロで思い浮かぶもの→みたらし団子。エロいからなんでみたらし団子が出てくるのか自分でもよくわかりませんが、ぽい、ので。
「町で一番数字の大きい人を探してみたら、みたらし団子屋のおばさんで、ちょっと納得してしまった」
これも好きですね。
自分の中ではいい出来だったものの、周りもだいぶウケてるように感じたので、皆に5点を!と思いました。


2問目「アメリカ人オオギリストの「こんな日本人は嫌だ」の答え」

また変わった人が大喜利を答えるパターンのやつに当ってしまったー。
本戦の前にネイノーさんが、「ギャルの大喜利のお題(予選Aのお題)だと、『~』ってしっかりした答えを出した、っていうボケ方がしたかった」という話を聞いていたんですが、また来るとは。
でもここで聞いていたボケはさすがに出来ない。どうしようかね。
アメリカ人。英語。テンション高い。
「ネット大喜利なんですけど、Nooooooooooooooってoの数で嫌さを伝える」
Noooooooo!!しか出てこなかった。もっといい切り口があるはずだ。
外国人。ビザ。
「By the way, please VISA!!!」
ビザも安易だったかなー。うーん。
ここで、他の人の回答が耳に入って、別に英語じゃなくていいことに気付く。が、よくわかんない英語の文章って面白いと思っててネタにもしているので、英文で答えたいなあと思う。
「Oh...My japanese pen friend became AV actress, OH NO!!」
そこそこウケる。
英語。雑な英語っておもしろいからな。比較級。”stronger”と書いて後が続かず消す。
英語の文法何があったっけ。間接話法・直接話法とかあったな…
「Hitoshi Matsumoto says, ...」
これは自分的にはかなり良い線いったと思いました。その期待ほどはウケなかったけどちゃんとウケた。
あと何か出したんだっけ。覚えてない。
けど2問目はちょっと外したかなー、という感じがしたので決勝いけるかわからないなーと思った。


本戦終わった後、周りの人たちがみんなめちゃくちゃ褒めてくれて、うおおどうすればいいんだああってなってました。

結果、なんと1位通過。これは素直に嬉しかったです。

これはすごいとこまで来てしまったぞー、と思い登壇。いい緊張感。




決勝
1問目「劇団「一億人」で起きたこと」

今日こういうお題、多いなー、と思う。ifの中で暴れる感じの。でもこういうお題は面白い答えいっぱい出るんですよね。さて立ち向かわねば。
一億人かー。チラシどうするんだろ…
「ヒロイン役の名前の中に書いてある」
上手く口が回らなかったなー。でも伝わったようで自分の思った以上にウケる。
次、劇団、舞台袖、楽屋、”ケータリング”が浮かぶ。
「ケータリングをめぐって殺人が起きる」
ウケた。殺人という要素が不安だったですが。
ここで僕のイメージは”一億人もいるからいろんな人種がいる”というところになり、そこから引っ張り出す。
「黒人と白人で人文字をやらせる中国人監督」
中国人監督、を付け足したけど黒人白人を使うのはちょっと安易すぎたか。
劇団。演劇の内容。うーん…
「舞台に同時に1人しか出ない演劇をやった」
これは発想から思ったより面白い答えにならなかったなーという感じ。
一億人。一億人ならオカマもいるかな。いっぱいいるのかな、など考えつつ…
「一億人の中で一番目立っていたということで、日本のオカマのポテンシャルが世界に評価された」
これは自分で好きなやつでした。
最後、時間が来る、なんとかもう1答ひねり出したい…なんだ、思い浮かんだのは”国旗”。
「国旗で入り口が塞がっている」
ダメだったなー。関連付けが上手くいかなかった。
でも全体的にはウケてはいる。



2問目「妊婦がこの場に迷いこんできました、どうしましょう」

キツそうだなーこういうの。どうしよう。
とりあえずすぐ浮かんだベルトコンベアーの図。ベルトコンベアーは僕にとって浮かびやすいもの。
を出す前に俺ランさんが山本妄想社さんを使った面白いやつを出す。めっちゃウケてる。うおー厳しいなーこれは。
「産婦人科に送り込むシステムを作る」
でもわりとウケる。よかった、まだ張り合えそう。
ここで”積み木”が浮かぶ。
「積み木でSOSを作って、その後の知育にも役立つようにする」
これもちゃんと伝えられなかったかなー、という悔いが残る。
この辺から、自分が内輪ネタの流れに関わってもスベるだろうから、ちゃんと大喜利をしていこうと決める。
次、なぜか浮かんだ”キャベツ”。
「キャベツでふんわりとつつむ」
”ふんわりと”は、ダイバートリオマッチで出した「豆腐にふんわりと座る」からの着想です。好きな答えです、まあまあウケ。
次、すぐ浮かんだのでまあ出す。
「おかずを一品増やしてあげる」
食べ物繋がりだなーと思いつつ。
ここで田んぼマンの喜利の王誕生のボケが耳に入る、バリウケている、うおーおもしれー。
しかし最後一答しないと、なんとか跳ね返さないと……うわー浮かばねー。
なにも考えずにホワイトボードにトイレットペーパーの絵を描く。
そこからそれが敷かれている絵が浮かぶ、さすがにトイレットペーパーは関係なさすぎだ、じゃあなんだ、ひねりだず…
「パンパースロードを敷く」
思ったよりはウケた。けど力で負けたな―。
ダイバーで3点取らないと負ける局面で2点を出して負けた感じ。


終わって客席座って改めて思い返すと、田んぼマンの2問目のボケは感動するほどよく出来てるなー、こりゃ負けたと思う。



で、結果、準優勝でした。
3位以内に入れてれば…というぐらいの感触だったのでよかったけど、やはり悔しいですね…
でもいろんな人に面白かったと言ってもらえて素晴らしい一日でした。大喜利、ありがとう。