官能的二胡 | 徒然にんにん 二胡と歩む日々

徒然にんにん 二胡と歩む日々

会計事務所勤務。 夜と週末は二胡講師になります。相対音感育成会主宰。アンサンブル アマービレ代表。ミュージックセラピスト。

momongaさんからいただいたタンゴジェラシーの楽譜を読みながら感じたこと…

二胡はたった二弦の楽器。

太い弦と細い弦が並び、間を弓が行き交い音色を響かせる。

太い弦が男性、細い弦が女性のよう…

弓が絶え間なく行き交い音を紡ぎ出す様は、まるでタンゴのステップのよう…

絡み合うがごとき男女の脚。ある時は扇情的に、ある時は探り合うように。

弦に伝わる振動は二人の高まる心臓の鼓動のよう…

時に優しく響く音色は女性の吐息のよう…

二胡はこんなにも官能的な楽器だったのか。

抱き抱えるように弾けと言われてきた二胡。

楽器を愛撫するがごとき左手の動き。


譜読みをしながら思い描く音色を自分の物にできるのかはわからない。

今はただ夢の中でその音を聴く私。
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