こんばんは。深海ゆずはです。
久しぶりの日記です。
ごぶさたしてしまって申しわけありません。


元気にしていましたか?
入学&進級本当におめでとう!!
学校には慣れたかかな?

去年から大切な人達や大好きだった方々が次々と
亡くなった事やワンコの病気など色々な事あり…。

SNSに触れられるような状態ではありませんでした。
豆腐メンタルでごめんなさい。

そんな中で宗田先生の訃報を受け、

「何かを」と思いながら、

うまく現実を受け入れられず、

言葉を紡ぐ事もできませんでした。


Xにまとめられるような短い文では難しかったので、
久しぶりにブログを書きました。
今こうしてブログが書けるのも、

宗田先生のお力なんだと思います。

今この瞬間でさえも支えて頂いていて、

本当にありがとうございます。

 

宗田先生の思い出と、

私が好きな作品について

書かせて頂きました。

ちょっと長いですが、

もし良ければお付き合いください。


私がはじめて宗田先生の作品に触れたのは、
みんなと同じ(!?)小学生のころ。
「ぼくらの七日間戦争」が最初の1冊でした。

私が子供のころは、

ちょうど宮沢りえさんが主演で映画化!
(TMの主題歌は今でもカラオケで

歌っちゃう名曲ですYO!)

映画を観て最終的には最後はビデオも購入。

その前に「本もあるんだ。買おう!」、

本屋さんへ向かいました。

ウン十年も前なのでまだつばさ文庫はなくて。

「ぼくらの七日間戦争」は

大人向けの角川文庫コーナーにありました。

小学生が読むには文字が小さく、

ふりがなも少なくて……。
「うっ。読めるかな…」と

不安になった覚えがあります。


でもやっぱりそこは商売上手なKADOKAWA様!

本のカバーが映画バージョンだったんですよ!
しかも見た瞬間「うわー!」って

テンションが爆上がる超カッコいい写真!


「カバーが欲しい」というヲタク心が

背中を押し、無事にゲット。

人生で初めて買った角川文庫を購入しました。

当時は小学生ながら「大人向けの文庫が読めた」と
いう誇らしい気持ちになったのを覚えています。



作家になってからの思い出としては授賞式でした。

自分の受賞式時は緊張しすぎて

ほとんど覚えていないのですが、
初めてお会いできた時は

「ギャー!先生がおる!!!!」と
心の中で叫んでいたのは覚えています。
(いや…。心の中だけではなく

同期のあさば先生とこっそりギャーと

言っていたような気がします。)


そのあと何回か質問コーナーの

にぎやかし(オチ担当!?)で

授賞式に参加させて頂いたことがあったのですが、

 

子供たちからの質問で
「生まれ変わったらどんな仕事がしたいか?」か
「作家以外に何の仕事がしたいか?」という質問がありました。
(細かいニュアンスを忘れてしまってゴメンナサイ!)


宗田先生は、
「学生時代、爆弾を持って敵の戦車の下にもぐりこむ訓練をしている間に戦争が終わりました。戦争が終わったから、今こうして生きていられる。だから今、作家として本が書けている事が幸せです。」

というような事を仰っていました。


さらっとした口調で仰っていましたが、
子供にそんな身も凍るような訓練をさせていた事、

しかも終戦がもっと後だったら実行されていたかも

としれなかった知り、本当にショックで

声が出ませんでした。


宗田先生からは並々ならぬ『作家として覚悟』の

ようなものを感じておりましたが、
こういったご経験があったからなのか…と

深く感じた出来事でした。

(それをまったく見せないのもまたカッコいいのです!)

その授賞式の日のあと。

宗田先生の実体験や取材がもとになっている

「ぼくが見た太平洋戦争」(つばさ文庫だと「ぼくらの太平洋戦争」かな?)を久しぶりに読み返しました。

 

先生の言葉を聞いたせいか、

さらにリアルさが増し

「私たちに戦争のリアルを

伝えてくれてありがとうございます」

と強く思いました。

宗田先生のすごいところは、

戦争を扱った作品でも説教くさくなく、

子供が読んでも大人が読んでもシンプル

『おもしろかった』『考えさせられた』

『感動した』と思える事!


宗田先生はたくさん本を出されているので、
まだ読んでなかったかもと仰る方は

超おススメなのでぜひ読んでみてください。


ずっと読み継がれて欲しいと思います。



●ぼくらの太平洋戦争(つばさ文庫)
https://amzn.asia/d/1koL8HH

 

 


●ぼくが見た太平洋戦争(PHP)
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●早咲きの花(角川文庫)
https://amzn.asia/d/6e41UUx

 



宗田先生はずっと子供(私たち)の味方で。
1ミリでも先生に近づけるというなと思いつつ、
精進していきたいと思います。

きっと先生は物語を紡ぐことが

何よりもお好きだと思います。
今度は天国の子どもたちのために、

たくさん本を書いてください。


私も先生に会いたくなったら、

また本を開こうと思います。

本当にありがとうございました。


改めて心よりご冥福をお祈り申し上げます。