あなたには分からない | *Schiettamente e Tempo Rubato*

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         kanon♪の成長記録 ~素敵なナースを目指して~

4年間の【看護学生の日々】から卒業し、看護師としてのスタートを切ることができました♪
そんなkanon♪の日々の足跡を、思い出としてブログに残していきたいと思います。

「僕は障害者だから、健常者のあなたには分からない」

「毎日、元気に仕事ができる人に、僕の痛みなんて分からない」

「痛みがどれだけツライものか、経験したこと無い人には分からない」

 

ある患者さんとの関わりの中で言われてしまいました。

 

でもね、この患者さん。

障害者と言っても脳梗塞後のごく軽度の不全麻痺があるだけ。

食事だって自分でできるし、杖も持たずに歩くこともできる。

なのに全て、自分でしようとせず看護師に解除を求める。

何かあれば「障害者だから」「体中が痛むから」と。

 

 

障害者という言葉にとらわれしまっている印象で。

もっと自分の「できること」に目を向けて欲しい。

 

そう思って関わっても、健常者の看護師には分からないと言われちゃう。

もちろん私だけじゃなくて、どの看護師が関わっても同じような発言。

 

また、後遺症で麻痺側の半身全体に痛みを感じるらしく。

何かあれば「痛くてできない」と言って目を背けてしまう。

 

でも、明らかに「痛くてもできる」んです。

ナースコールでの訪室が少し遅れると「もう自分でやったよ」と。

 

 

うーん、なかなか難しいな・・・。

私たち、患者さんに頑張ることを求めすぎてしまっているのかなぁ?

 

「障害者だから」「難病だから」

って言葉、よく耳にします。

 

でも、障害者である前に、難病患者である前に

その人はその人であって・・・。

 

だから、その人らしさを大切にしながら

「できるADL」と「しているADL」が合致する

最大限に自立した生活を送ってほしい。

 

でも、そう思うのは私たち看護師のエゴなんでしょうか?

 

 

「あなたには分からない」

久々に患者さんから言われた言葉。

なんだかグサッと胸に刺さりました・・・。