「帰ることができない場所、失った場所や永遠に存在しない場所への郷愁と哀切の気持ち」
これを一言で表す言葉は日本語にはない。
ウェールズにこんな言葉がある
『ヒラエス』
この一言で表せるらしい。
そんな言葉が生まれた背景には、日本人とは違う感覚が、そこにはあるのだろう。
ウェールズは大英帝国を形成する一国家。
イギリスという土地は数々の侵攻を受けてきた歴史があるが、ことウェールズに限っては、ことごとくその侵攻を拒んできた。その強さは凄まじく、かのヴァイキング達にも負けなかった。だが、後年侵攻を許し現在のカタチになった。
最近アニメになった漫画
『ヴィンランド・サガ』
その中にもその描写は一部出てくる。
この作品はヴァイキング達の話だ。
主人公は伝説の戦士の息子、トルフィン。
幼少期、目の前で父が命を落とし、復習の為に生き、戦いの中に強さを見出そうとする。
しかし、その復讐を果たせず、
彼は戦いから遠のき、奴隷として農地を耕す。
土に触れ、生きるという事に地に足のついた人々と、親友と出会い、戦いの火種と向き合い、やがて、本当の強さを見出す。
1シーズン24話で2シーズンあるアニメ作品だが、作画も良く、1シーズン目は臨場感ある戦闘や飽きのこないテンポと展開に熱くなり
2シーズン目はうってかわって、緻密で繊細な描写に心奪われる
実際の世界史を背景に壮大なロマンと、生き方みたいなものを教えてくれる、とても良い作品でした。
とにかくキャラが魅力的。
主人公の父トールズと仇のアシェラットが人生の師として対極ながらも格好よく、私的に最初は好きになれなかった主人公のトルフィンとクヌート王も最後には彼らの内の葛藤や苦悩が愛おしく感じ、好きになった。
動画配信サービスで観れると思うので是非。
話を「ヒラエス」という言葉に戻そう
ウェールズ人達が、侵攻を頑なに拒み、守り続けてきた国家を失ったからこそ生まれた言葉……
そう思うと、この言葉を日本人が一言で言い表せないのも納得である。
そんな『ヒラエス』という言葉をタイトルにしたお芝居に今度出演する
本来の言葉の意味とは違う、現在の我々日本人が感じる事が出来る、理解出来る言葉として
80分という時間をかけて、お芝居を用いて表す
それはウェールズの地で生まれた意味とは大きく変わるかもしれないが、紛れもなく、観た人にとっては心に届く『ヒラエス』だと思う。
いよいよ来週下北沢駅前劇場で、後日配信でも観れます。是非観に来て下さい。
たすいち第39回公演
『ヒラエス』
脚本・演出 目崎剛
@下北沢駅前劇場
2023年
6月29日19時
7月1日 13時
2日 14時
*受付開始・開場は開演の30分前
*上演時間約80分予定
下北沢駅前劇場
〒155-0031
東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F
下北沢駅【小田急】東口・【京王井の頭】中央口から徒歩すぐ
チケット
◎劇場観劇
<通常チケット>
一般 4800円
25歳以下 3000円
18歳以下 2500円
<応援チケット>(要予約)
一般 6300円
25歳以下 4500円
18歳以下 4000円
↑応援が役者個人に還元。購入者には非売品ブロマイド贈呈
※当日精算・日時指定全席自由・予約当日共通価格
※25歳以下・18歳以下チケットは要年齢確認証提示
*公式LINE割
たすいち公式LINEにて配布されるクーポンで100円キャッシュバック!
受付にてクーポンの画面を確認いたします。
*予約開始:2023年5月11日 22:00
◎配信観劇
3000円
配信チケットのご購入については後日お知らせします。
緑CAST
小太刀賢
細田こはる
アンディ本山←😁私
石井舞
榎並夕起(アガリスクエンターテイメント)
水野以津美
あらすじ
「私は月の住人なんだ」
そう言っていた友人がある日失踪した。
彼女は地球の重力から放たれて、月へと旅立ってしまったのだ。
…きっとそうに違いないと思っている。
そして探偵は5人を集めて口を開く。
食い違う証言、不可解な状況、錯綜する情報。
見る人によって 姿・形を変える月のように、足取りは掴めない。
失踪した彼女は、どこへ行ってしまったのか。
まさか、本当に月に帰ったのか?
「ヒラエス 」…もう二度と戻れない場所への郷愁と哀切の気持ち
過去と現在と未来、「自分の居場所」を巡る群像譚。
お問合せ
MAIL tasuichi.tasuichi@gmail.com
WEB https://tasuichi.wixsite.com/tasuichi