星曜派の星の輝度と命宮/身宮について | 欽天四化紫微斗数と陳老師の八字と進化占星学

欽天四化紫微斗数と陳老師の八字と進化占星学

台湾の易学の大家である陳永瑜老師直伝の欽天四化派の紫微斗数と八字(四柱推命)、
そして今世の魂の進化の課題をみる進化占星学(西洋占星術の一つの流派)について
お伝えします。
占風鐸・オンラインスクール
主宰 田中宏明

●星曜派の星の輝度と命宮/身宮について

かなり以前のブログにも書いたと思いますが、星曜派の紫微斗数は星の輝度(明るさ)をみます。

たとえば、星の明るさをもっとも輝いている状態を廟とし、以下順に旺、平、弱、陥というような5段階に分類したりします。(流派によってはもっと細かく分類しているところもあるようです)

この星の輝度については、最近ではあまり重要視されていない先生方が増えているように思います。

元来、飛星派や欽天四化派はそもそも星の輝度という言葉さえありません。

しかし、日本の紫微斗数の書籍は大半が星曜派に属しますので、本だけで勉強されていると、とても厳しい表現に出くわすことがあります。

たとえば、わたくしは命宮が亥宮の天梁ですが、西村天然先生のつぎのご著書には以下のように記されています。




『天梁星が「巳・亥」にあれば自己の能力は無となり、どうしても対宮の天同星の支援を必要とする環境ですが、巳と亥では冲照(対宮)まではるか遠方であり、天同星の手も及び難く、この二宮の天梁星の人は漂泊(一定の住居の不安定な生活)の生涯となるでしょう。』

まことに手厳しい表現で、紫微斗数の勉強をはじめた当初、わたくしも少なからず気落ちしたものです。落陥の天梁は、そんなによくないのかと溜息が出たりもしました。

しかし、今年、わたくしは還暦を迎える年となりますが、「漂泊の生涯」を送って来たかと問われれば、少なくともこれまではそんなに悪い人生ではなかったように思います。

昨今は、この星の輝度の解釈はかなり変わってきているようです。

陳老師は、これについてつぎのようにおっしゃっています。

たとえば、目標を決めてゴールに辿り着くのに、廟や旺の輝度の人なら半年で達成するのに、平の人なら1年、弱や陥の人なら1年半必要ということです。

これはある種の能力の優劣を表すのかも知れませんが、童話の「ウサギとカメ」のお話のように人間の能力はいろいろな分野にまたがりますので、単純に一面だけをみては駄目だと思います。


また、身宮についても陳老師に見解を尋ねました。

飛星派や欽天四化派では身宮は用いませんが、星曜派では重要視するということです。

主に45歳以後は身宮の作用が強く出てきて、命宮に変わるようなはたらきが期待できるということです。

ですから、命宮がよくない方でも身宮がよい人は、後半生は前半生よりはいい人生ということも言えるかも知れません。

また、命宮と身宮が同一の人は、一生個性は変わらない人とも言えます。


流派によって、紫微斗数の看命の方法は大きく異なります。

飛星派は、自化と交易四化を重要視します。

欽天四化では來因宮と生年四化の星を絶対的に重要視します。

できれば、紫微斗数も複数の流派を使って看命したほうが、鑑定精度は上がるのは間違いないようです。


きょうもお読みいただき、有り難うございました。

芦屋占い処・占風鐸 代表 田中宏明


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