2015年10月読書メモ | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

信頼というのは目に見えないもの…ブランドというのは信頼が「モノ」化した際に初めて問われるもの。その点で言うと、今回の偽装問題はデベ・建築業界におけるコスト増要因であると同時に大手に受注をよりいっそう集約させるという焼け太り効果もあるやもね。


三菱地所が昨年のザ・パークハウスグラン南青山高樹町で売買代金の20%の迷惑料+手付金返金でおよそ手付金の3倍返しの大盤振る舞い。今回三井不動産は、最高価額での買い取りor引越(諸費用含み)+300万の補償金―。これが業界標準ということになれば、中小は一発倒産モノ(もちろん三菱は鹿島へ、三井は旭化成へと求償するのでしょうが)。



今月の読書はあまり引きが良くなかった―当たり判定で言うと辛うじて1冊。


狂気の科学―真面目な科学者たちの奇態な実験/東京化学同人
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科学というと理知的なものというイメージを抱きだちだが、理知も突き詰めていくと狂気の世界に足を踏み入れる。そして主に20世紀の境界線上の実験を総覧することで科学「実験」の行き着く先を思う存分堪能できます。その中には著名な実験(スキナー、ミルグラム、ローゼンハン、ジンバルドーなど)も含まれますが、爆笑するのはその他のそれほど身も無さそうな実験群。ヒッチハイクでひっかけるには(しかも累計実験が何種類もある!)、女性への声掛けの効用とか、飢餓実験、魂の重さとか、悪しきサマリア人の実験とか、、、実験計画・発想自体に「そうきたか~」とニヤリとさせられること必至。