昨日、少年事件の思い出に少し触れましたが、私にとって忘れられない少年事件があります。



その少年は、いわゆるオレオレ詐欺グループの一員で、詐欺の共犯として逮捕・勾留されていました。当番弁護の接見で、大井警察署に行くと、ガラス越しに、おっとりとした細面の18歳の少年が座っていました。いろいろ話を聞いてみると、地元の仲間に誘われて、オレオレ詐欺に荷担してしまったとのことでした。



刑事事件を何度かしていると、犯罪傾向が進んでいるのかいないのかは何となく把握できるようになります。「俺のやったことからすれば、刑はこのくらいですよね」などと割り切ったことを話してくる人は、大抵は犯罪傾向が進んでいます。しかし、彼は、頼りないところはあるものの、私よりもよっぽど純朴な雰囲気でした。



そんな彼が、どのような審判を受けることになったのかは、明日に続く!



事務所からの夜景
若手弁護士の独立日記-20.12.2