さて、先の記事にあった「ふらっと鉱物採集に・・・」が甲武信でした。(笑)

採集を始めて20年程、これ程有名な産地で日帰り可能な場所なのに
今まで一度も行った事がないという産地です。 にしても情報は把握していまして、
産出品の詳細は元より「ふらっと」「リハビリ程度で」行くにはキツいだろうとも
理解しておりました。(汗)

それでもここに来たかったのは、やはり多くの産地が絶産や立入禁止になっている現状で、
今なお地権者さんが理解と許可をして下さっている貴重な場所だからです。

じゃぁ、ナゼ今まで行かなかったのかというと・・・ここは、1日かけても足りないほど
広範囲に良いポイントがありますよね。 でも、私の家からここまでに良い産地が結構
あったりしまして。 なにしろ当時はまだ乙女や竹森も採集可能でした。
 
その当時は、何人か各地に石友さんがおりまして、郵送での採集品のやりとりも多く、
甲武信のサンプルもいくつか頂いておりました。 結果的に先送り先送りになっちゃって
いた次第です。

日帰り可能ですが、リハビリなので強行は避けたい。 しかし急遽決めたGW真っ只中に
宿など空いてるはずもないだろう。 車中泊も覚悟して、ダメ元で湯沼鉱泉へ電話する。

私「急で申し訳ありませんけど、明日1泊できたりしませんかねぇ・・・(汗」

湯「え~っと・・・多分大丈夫ですよ^^;」

運よく泊まれる事となりました。ヽ(´-`)ノ  まぁこの宿ならではですかね。
甲武信鉱山(梓鉱山)及びその周辺のいくつかの産地については、湯沼鉱泉という
宿の社長さんが地権者となっており、宿泊するか入山料1,000円を払う事で採集が可能
です。 鉱山は宿から直線で5~6km程と離れていますが、宿自体も採掘された跡地に
あって、かつての坑道や露頭を利用して社長さんがコツコツ作られた「天然水晶洞」と
いう鉱物展示施設があります。(無料) 

折角なので、行きは新東名の開通区間と中部横断自動車道の既設区間を通りたかった
ので朝4時出発。 中央道長坂ICを降りて・・・現地まではいろんなサイトにあるかw
湯沼鉱泉に8時半頃到着。 社長さんはお客さんを案内するようですれ違い。

よく見ると入り口に社長がいるw

姐さん(某サイトに準ず)にご挨拶すると、

姐「ここは初めて? じゃぁ・・・」
と言って、有志の作成された案内図を渡され、簡単な説明をして頂きました。
聞けば、登り口の目印になる看板がなくなってるとの事。w
案内同行者なしの初場所のリスクが頭をよぎります。 念の為得ておいた緯度経度も、
携帯が圏外Σ( ̄▽ ̄;)  S社のiってかなり改善されたけどこの辺ではダメなのねw

他の情報も用意があったので、「この辺だろう」場所から登り始めます。
天気は良好、懐かしい感触に足取りも軽・・・くないやw
運動不足+前出の肺機能低下、それに加えてここは標高1,600m~2,000mだった。(-_-;)

そろそろ第一テラスの大ズリが見えてこようかという時、下の林道においた私の車の
横に別の車が! 休憩しつつ見ていると、2つの影が上がってくるのが見える!!

息苦しいのをこらえつつ第一テラスまで辿り着き休んでいると、その2つの影はあっと
いう間に迫ってくる。 果たして彼らは・・・そして私はどうなってしまうのかーー

(どうもなりませんけど、長くなるので後編へw)