Clubhouseにて、「鉱物CLUB」を始めた事に関連してるのですが、
非常に遅ればせながらインスタなど始めた事情もあって、ひょっとしたら
鉱物に興味はあっても専門用語とか並んでるとドン引きしてる方も
いるのだろうなと思いまして。
私の販売用サイトには用語解説があるのですが、一旦そちらを引用して
こちらのブログ内などで出てくる用語の説明をここでしておこうと考えました。
尚、かなり古いデータのままなので、現在は違った意味のものや死語なども
ありますのでご容赦を。 完全に間違っていたら御指摘ください。
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アステリズム | =スター効果。 宝石内のインクルージョンに外光が反射する事によって現れる 直交する数本の光のライン。 本数は結晶形に依存し、6方晶系ならば6条、その他は 大抵4条もしくはその倍数と なる傾向がある。 通常はカボションカットにする事で現れる。 |
アレキ効果 | アレキサンドライト効果。 =多色性。 |
エンハンス | 強調する事。 宝石用語としては、熱処理や放射線の照射による着色及び彩色の他、 油を染み込ませたりコーティングしたりして品質を高める処理を施す事。現在の国際規格では ベースが天然石ならばこれらの処理をしても「天然石」と表示して構わない事になっている。 |
オーバル(カット) | 楕円形をしたファセットカット形状。 |
オクタゴン(カット) | 8角形。 正面から見て8角形になるようなカット方法。 エメラルド・カットも 厳密にはこれに当てはまる。 |
クッション(カット) | 丸みを帯びた4角形のファセットカット形状。 |
クラウン | ファセットカットされた石のガードルより上、つまりテーブル部とベゼル部の総称。 |
クラスター | =群晶。 特に他の鉱物を含まない1種類の鉱物の群晶を差す。 |
クラック | =フラクチュア。 ひび、亀裂、割れ目。 |
硬度 | 傷つき難さ。ある物を別の物で引っかいた時に傷がつくかどうかで判断される。硬度は鉱物に よって10段階に分類されており、硬度10はダイアモンドである。 硬度で考えるとガラスの方が木材よりも硬いという事になる。 |
コンポジット | 複数の部分を張り合わせて作る事。イミテーションを作る場合に良く用いられる方法で、 ガラスなど別の素材を用いて貼り付ける事もある。 |
産状 | 鉱物が産出した時に、周囲の地質的な要素や共存する他の鉱物などの環境によって特徴ある 色や結晶形などを示す事がある。 この時の鉱物を含めた周囲の状況を表す言葉で、 鉱物種の判断の手掛かりになる事もある。 |
双眼実体顕微鏡 | 微小な部分を立体的に把握する為の顕微鏡。 |
双晶 | 鉱物の単結晶がその1部を共有して連なっている様。 通常2つの結晶の事を差し、 それ以上は連晶という場合がある。 |
蓄光性 | =燐光。 紫外線などで蛍光する物が、紫外線の照射をストップしても暫くの間 蛍光をする事。 天然の鉱物で見られる物はかなり少ない。 |
チェッカーボード (カット) |
テーブル面を平面でなくステップファセットで凸面に仕上げたカット。 |
テーブル | カットされた石のクラウン部中央のファセット面。 多くの場合フラットで一番大きな 面になる。 |
トリリアント(カット) | 3角形をしたファセットカット形状。 |
内包物 | =インクルージョン。 |
二次鉱物 | 主用元素を多く含む鉱物の周囲で、接触・変成作用によって2次的に生成された鉱物。 |
熱処理 | 宝石の色や透明度を改良する為に熱を加える事。 対象が天然石であれば、処理をしても ”天然石“という表示をして良いという取り決めになっている。 エンハンスの1種。 |
ノーブル | =遊色。 イリデセンスの事だが、特にオパールに現れるものの事を言う。 直訳では「高貴な」という事になり、遊色のないオパールを「蛋白石」というのに対し、 ノーブルオパールを「貴蛋白石」という。 |
ノジュール | =球顆 |
パーティーカラー | =バイカラー。 |
バイカラー | =パーティーカラー。 単結晶中に2つの異なる色の部分を持つ物の事。 |
パビリオン | カット石の、ガードルより下にあるファセット部分。 |
バレル | 円筒の中にラフと研磨剤を一緒にいれて、円筒を回転させることによって 研磨する方法、またはその器具。 タンブリング・ドラムとも呼ばれ、玉石のような 曲面研磨に使われる。 |
ハロ | ←染鉱の一種。 いわゆる放射線焼け。 |
非晶質 | >塊状。 化学組成は均一だが原子配列が不規則で、結晶せず不定形になるもの。 |
ビーズ | 小さめのスフィア。 通常は中心に穴をあけて数珠つなぎにしてネックレスやブレスレットに される事が多い。 |
母岩 | 鉱物の結晶が成長する際の土台となる周囲の岩石。 特に塊状の鉱物の場合には マトリクスと呼ぶ事もある。 |
ホルンフェルス | =接触変成。 泥岩、頁岩といった岩石に高温のマグマが接触して、岩石を構成 していた鉱物が別の種類の鉱物に変化した産状。 特に炭酸基からなる岩石の物を スカルンと言う。 |
ミックス(カット) | ガードル部の上下でスタイルが異なるカット方法。 例えば、上部はブリリアント (3角形の面)、下部はステップカット(4角形の面)といった感じ。 |
メタミクト | ある鉱物が、放射性元素の影響を受けて結晶格子が破壊され、非晶質の状態になったもの。 |
モースの硬度計 | 物質の硬度を、代表的な鉱物で10段階に表したもの。硬度1は滑石、水晶は7、10は ダイアモンドという具合で、それぞれの間隔の力学的な数値は相対的である。よって 中間点は細分化されず、19段階の表示となっている。 |
山傷 | 鉱物の成長過程における障害物や、成長後の圧力など、人為的なもの以外の原因によって 付いた結晶の傷。 標本としては残念かも知れないが、どういうプロセスがあったかを 窺い知る上では貴重な証となる事もある。 |
有機質宝石 | 生物起源の宝石。 琥珀や真珠、アンモライトなどがこれにあたる。 |
遊色 | =イリデセンス。 |
溶岩 | 火山などから地表に吐出したマグマの事。 |
ラウンド (カット) |
円形のファセットカット形状。 |
ラフ | =ラフカット。 研磨加工を施していない状態の物で、特に加工して宝飾品となりうる ものを示す。 欠片の他、ある程度荒削りした物を言う事もある。 |
ラボ | =合成宝石及びイミテーション。 ラボラトリーの略で、ようするに自然が作り上げた ものではなく実験室や工房で作られたものという意味。 |
両錐 | 普通は、柱状などの単結晶の両端に錐面、つまり“頭“を持つものの事。 ある意味鉱物結晶の理想的な形であると言える。 |
燐光 | =蓄光性。 |
累帯 | =累帯構造。 ほぼ一定の規則性をもって帯状に連続する状態。 通常は色彩の変化によって認識される場合が多い。 |
ルミネセンス | =蛍光。 |
連晶 | 複数の鉱物の単結晶が、お互いの一部分を共有して成長し連なっている状態の物。 |
ロット | ひとやま。 同種の物を集めて任意的にひとつの単位にしたもの。 1サイクルという意味もある。 |
露頭 | 岩石や鉱物がむき出しになった状態。 |
割れ方 | →劈開。断口。 |
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これまでに「インクルージョン」で記事を書いてありますが、今後はなるべく
ここに紹介する用語も含め、1つの用語に対して画像を含めて詳しく説明や
紹介できたらと考えてはおります。 が、元々あまりいくつものSNSを利用するのが
好きでないので、どうぞ長~~~~~~~~い目で見てくださいませ。(汗