最近、記述式で自分の考えを述べるテストが大好きになりました。

 

とある本と出会い、自分の考えてることの輪郭がはっきりとしたことで、急に論の組み立てが出来るようになったのです。

 

ちなみに、その本は論じ方指南とか、そういったノウハウ的な本ではありません。あんなもん読んでも論じる力は付きません。

 

自分の実感としては、論じるのが苦手な人は、論じる方法を知らないわけではないのだと思います。論じる能力は備わっているんだけど、自分の考えの輪郭が掴めていない、座標軸のどこに位置しているか分からないことが何よりの原因なんだと思います。ですから、そこから脱却するためには、他人の考えを基準点にして自分の考えを炙り出す必要があるのです。

 

自分の読んだ本は日本の自己責任論を否定したただの教育書だったのですが、それが自分の理念と合致し、補強する内容だったために自分の考えも明確に分かったんです。読んだ日から急に論じれるようになりました(笑)

 

すると、他の本を読んでも、「この本の言いたいことはこうだ」と一文で表せたり、「この章はこういう理由で置かれてる」というのが手に取るように分かるようになりました。

 

それほど、「座標軸」を持つことは自分の考えを論じる力を飛躍的に伸ばしていくのです。これは、テストのための国語の授業じゃあんまり鍛えられないかもしれませんね。