今回はよくある?悩みについて書きます。
こういう人、意外と多いんじゃないでしょうか。「本を頑張って読んだけど、読み終わった後で感想が浮かばない、内容を忘れてる」という人。
自分が最近までその最前線を突っ走っていたので、その苦しみが痛いほどわかるんです。苦行に耐えるように文字を追った。もしくは共感する部分はところどころあった。けど、読了後には何も残ってない。そんな人が読んでくれていると非常に嬉しいと思います。
解決策は人それぞれでしょう。というのも、原因は色んなところにありますから。
ではそれを探っていきましょう。本を読んで頭に残るプロセスはおそらくこんな感じだと思われます。
①読む
②共感、反発する部分が多い
③読了後、それを含めた全体の流れが、ある程度頭の中でまとまっている
④感想が浮かぶ
悩んでる人は、このプロセスに共感出来ないと思います。それが、①②③④のどれが満たされていないからなのか検討してください。
①が満たされてないということは、つまり「難しい、もしくは馴染みが無さ過ぎて読めない」ということになります。それは、「自分に合ってない」ということなので本自体を変えましょう!(笑)
②の場合、「共感、反発が湧かない」ということになります。それは、「自分がその分野について考えを持っていない」からだと思われます。立場もないのに賛成反対もありませんから。興味がある本を手に取った場合、ここ自体はクリアできていることが多いのではないでしょうか。
③が一番大事ですね。そして、ここが悩みのタネになっていることが多いと思われます。
この場合は「部分部分では理解しているが、全体像が分からない」となるでしょう。
全体像をつかむ訓練としては、
「この本が言いたいことを一文にまとめる」
というチャレンジをしてみてください。これをやることで、本の構造がほぼ必ず把握できるでしょう。
なぜなら、一文にまとめるためには筆者の立場性を考え、一章毎の主張をまとめ、それを組み立てて全体の流れを眺めるような行為が不可欠になるからです。
④が出来ない人は③も出来ない人が多いんじゃないでしょうか。なぜなら、本の全体像を理解していないと頭に残らないからです。頭に残らないと感想の言いようがありません。むしろ、全体像をつかむ訓練ができていると、新しい本でも、全体像を掴みながら読めるようになります。これマジで。
そして、③が出来ると④も自動でできるようになります。なぜなら、細かい感想は②で共感、反発として既に湧いているからです。それが全体への共感、反発に代わるだけなのです。
だからこそ、③の問題は根深い…③を解消することは自分の立場性を明らかにするのに必要なことでもあり、非常に意味があります。ですから是非、自分の興味のある本でやってみてください!