明治学院大学ボランティアセンターさんが行っている「1Day for Others」という取り組みがある。この取り組みは同大学の学生さん達が地域の企業の取り組みを学ぶため企業に訪問、見学等を行うもので、弊社にとっても良い刺激となっている。

$大川印刷 6代目社長の日記

今年はこれまでのプログラムの見直しを行い、これからの就活や働くことについて考えてもらうため、私自身のミニ講演の内容変更、弊社の新入社員と一緒にグループワークの実施など、一新させた。

講演のポイント以下の3つ
1.就職や内定は「目的」ではなく「手段」
2.会社に貢献するのではなく、会社の仕事を通じて社会に貢献することが重要
3.企業の良し悪しを決めるのは規模の大小ではない

1、2について言えば、昨年から就活を始めた有名大学の学生さんも、50社60社と面接を繰り返し疲弊していることについて触れ、いつの間にか内定をもらうことが「目的」になってしまい、就職後の目的が見えづらくなってしまう「手段の目的化」に注意しよう、ということをお伝えした。
3については、大企業と中小企業の違いについて、大きなステーキと小さなステーキを例に挙げ、一見大きなステーキの方が良く見えてしまうものだが、肉の産地や品質、味付け、そして牛の生まれ育った環境まで知って初めてその良し悪しが分かる場合もあるのではないか、と言うことをお伝えし、「大企業」に対し、私たちの企業は「中小企業」と呼ばれているが、地域を支える「地域企業」と呼んでもらえないだろうか、と言うことも提案させて頂いた。

グループワークでは自分達が感じている社会的課題と自分の社会責任を考えてもらい、その社会的課題を解決する方法を皆で考え、発表して頂いた。

$大川印刷 6代目社長の日記-グループワークの発表の様子

そこで感じたのは1年生の学生さんも含め、考える機会さえあれば、実にいろいろなアイディアが出せるということ。一生懸命世の中のことを考えている学生さんも多く、実に頼もしく、またうれしく思う。大企業だけでなく地域企業に対しても関心を持ってくれたのではないかと感じられた。

この度3年連続で受け入れさせて頂いたことに感謝状を頂いた。こちらも勉強させて頂いているので恐縮したが、今後も継続的改善で地域の大学とも良い関係で連携したいと思う。

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