兄貴Aさんの家庭は、お父さんが窃盗事件を起こしている。兄弟は男ばかり4人いるが、皆、ヤンキーかヤクザになっている。そういう心労が続いているので、お母さんは老人のように年取っているのだ。家庭環境は最悪である。

 

たまに兄貴Aさんの自宅にお父さんを招いて夕食を共にしたりしているが、どう見てもこのお父さん!怪しい雰囲気を醸し出している。

こんな環境を奥さんは、嘆いてはいるが本当に別れようと思うのだったら、別れてしまえばいいと思うが、奥さんの方が兄貴Aさんにべた惚れなので仕方ない。

 

このM会での翔の立場は、将来を嘱望された若手としてみられている。兄貴Aさんが言うには、私が影で支えてあげるようにと言われている。なんで!私が!と思うが、私もこのM会の仲間のひとりとされてしまったようだ! あのとき、翔に会わなければ、こんなことにならなかったのに・・・・。後悔しても遅いようだ!

 

兄貴Aさんと翔は舎弟の盃を交わしているらしいから、翔は本当の極道になってしまったのである。