翔と喫茶リオを出ると、私は翔の油断した隙に全力で走り出した。

K学院では、マラソンは全寮で1位になったこともあってか走ることは慣れていた。翔は道端で立ちながら、煙草をくわえてマッチを擦ろうとしていた。私は全速力で走った!

そんな私をすぐに察知した翔は、くわえた煙草も地面に叩きつけて

私の後を追って来た。

翔は運動神経だけは優れていたので、すぐに私は捕まってしまった。

「なんだ!お前!」と言われて、首根っこを押さえられてしまった。

とにかく、私は主張した!実家に帰りたい!帰らせてほしいと・・・。

翔は私に「お前のために極道になるようになったんだから、少し考えろー」と、のたまうのである。

私は近くの料理店に入る。翔も一緒だ。

昼間からお酒が飲めるので、私はピールを注文した。

しばらくの間、私と翔はそこで飲んでいた。