実家に帰ると、母と叔母がいた。ふたりは、私の突然の帰宅に驚いていた。ふたりは「どうしたの?」と言う質問に私は「帰って来たのよ!」と言うと、ふたりは感激して拍手してくれた。私も嬉しかった。

涙が止めどなく溢れてきた。3人で泣き崩れた。

 

父が仕事から帰って来ると、私が帰って来たのを知ると父も感慨深い表情をしていた。

これで、家族仲良く生活して行くことができるのだ!

 

以前から父が言っていたことだが、翔に目を潰されても翔の両親から慰謝料をもらってもいない。また、警察に訴えたこともない。それは、私が反対して来たこともあって解決してはいなかった。

父と母は、今度こそ訴えた方がいいという意見だった。

 

 

私もよく考えてみた。殴られた時点では翔の年齢は19歳であった。

だから、もし訴えたとしても少年院辺りに1年位入院して退所してしまうだろう。実は、私は翔の年齢も考えていたことも事実であった。

 

 

来年になれば翔は20歳になる。そのときに行動してもいいかもしれないと、私も思っていた。

 

 

来年、翔が20歳になった時点で考えてみようと思っていた。