とにかく、父は翔が私の目を殴ったことで私の左目が使えなくなったことを嘆いていた。父はいっそのこと、警察に訴えた方がいいと言っている。翔の親に抗議しても何の反応もなく、しらを切っているのである。父としては、このまま泣き寝入りすることだけは避けたいと言う。私にも考えろと父は言うのだ。

 

 

私もやりたかった夢ーメイキャップアーティストになることを左目の勢で、できなくなってしまったことはとても悔しい!

もし、訴えるのであれば翔が20歳になってからにした方がいいのかもしれない。20歳になれば、犯罪を犯した場合は前科が付くからだ。

 

まだ、19歳の状態では訴えても、さほどの罪にはならない。

どうせなら、成人してからの方がいいのではないかと家族で考えていた。

 

翔に対して、私も憎しみは山ほどあった。今までは警察に訴えるということまでは考えてはいなかったのだが、父の言い分もよくわかる気がするのである。