4月になると、劇団と高校も始まった。

劇団は、月曜日~金曜日の午前中にある。高校は2週間に1回の日曜日か水曜日に午前中から授業がある。かなり、ハードスケジュールだったが、やり甲斐があった。

 

劇団には、私よりは年上の男性と女性の2人が劇団員だという。

新しく研究生として入団したのは、年上の男性1人と同じ年の男性1人と年下の女性に演出家希望の年上の女性1人。私を入れて5人であった。授業は、発声練習からスタートする。

私はK学院でよく音楽の時間があり、発声の練習や曲をソプラノやアルトに分かれて歌っていたこともあり、とくに戸惑いもなく、発声練習に入っていくことができた。

 

それと俳優には欠かせない肉体訓練というものがあり、かなり運動をさせられる。これも私はK学院で、かなり運動をさせられたので違和感なく、どんどん運動ができていた。K学院では、腹筋200~300回なんて当たり前であったので、運動することには自信があった。

辛い過去や楽しい過去を想像して、瞑想するという授業があった。

辛いときは、瞼を開けたときに本当にぼろぼろと涙が出て来てしまう。楽しいときは、瞼を開けたときに大笑いしてしまっていた。

そんな私を見て、座長や同級生たちは驚いていた。感情豊かな人だと言われた。

また、別の授業ではパントマイムを学ぶこともあった。

さらに別の授業では有名な劇作家の書いた劇の台詞を言ったりする。この台詞を言うという授業はなかなか難しい作業でもあった。

しかし、毎日が充実していて楽しかった。