両親に早速、刺青を消さなければならないと相談すると、一刻も速く、病院に行かなければいけないだろうということで、近隣の病院に行くことになった。

母と私は翌日に予約なしで、大学病院の形成外科を受診することになった。

 

当日は予約なしなので、かなり待たされてしまったが、このことが解決しなければ、芝居の稽古もできない。

そんな気持ちだったので、待ち時間など気にしてはいられなかった。

それから、しばらくすると名前が呼ばれて診察医に会うことができたのである。良か~~~~った!と、深いため息をつくと、突然と診察医から、絶望的な言葉を耳にすることになった。

 

「ここでは、刺青を消すことはできません!」この言葉で、絶望はしたものの、しかし、何とかしなければならないと考えて、診察医に尋ねてみた。「では、何処で刺青を消すことができますか?教えて下さい」と診察医に縋ってみた。

 

診察医は「それでは、私の知り合いの形成美容外科をご紹介致しましょう」と、やっと診察医から聞き出すことができた。

その病院は、池袋にある顔などを整形する形成美容外科であり、保険も効かないらしい。

 

母は、少々高くたっていい!あなたの過去を消すことができるなら!と心強い言葉を発してくれた。

 

診察医は、知り合いにあなたたちのことは話しておきますというので、翌日に母と行くことになったのである。