このブログは美容師に向けた、カットについてのブログです。
カットが上手くなりたい
でもなかなか上達しない
そういう人に読んでもらえると、きっと何かの役に立つんじゃないかなぁって思って書いてます。



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「いつも右側が長くなってしまうんです」

 


「g.D.C に来て初めて左右の長さが合わせられるようになりました」

 

 

美容師として15年経験のある受講生から最近言われた言葉です。


僕のやっているカットスクールg.D.Cのベーシック&サロンワークは、一年近い期間のクラスなのですが

 

 

前半の5回分は、ほぼ基礎動作の確認、修正、反復にあてます。


具体的には、正確なコームワークやシザーワークの体得、カットラインのコントロールです。


これまで約14年スクールを続けてきて、たくさんの受講生を見させていただいた中から

 

 

沢山のフィードバックを講習内容に反映させてきました。

 

 

きっとこれからも変わって行くでしょうが、今の形は凄くしっくりきています。

 

今回は11回コースの約半分にあたる時間を基本動作に割くその意味を書こうと思います。


「15年間仕事してきて、g.D.C に来て初めて左右の長さが合わせられるようになりました」


「どうして左右が合わないかがわからなかった」


これはこの方に限ったことではなく


ミディアムや、ロングのスタイルのフレームラインを切る際に、左右の長さが合わない方は決して少なくない。


これは色々原因があると思います。



お客様の右側立った時と、左側に立った時では、視界も違えば体の感覚も違うので

 

 

左右が合わないのは当然と言えば当然。


多く理美容師の方は、トレーニングの過程でを修正していく力を身につけていく訳ですが

 

 

自力で修正できないまま何年も、場合によっては10数年経ってしまう人も決して少なくはない。



以前ブログにも書いた事がありますが、【努力しても結果がなかなか出ない人】


決してごく一部の人の話ではない。



クラスに受講生が10人いれば、その時々で数は違えど、3〜6人は当てはまってると感じるくらいです。


技術指導をする上で大事になるのは、g.D.C であれば11回のコース全てを通しての長期的な指導だと思っています。

 

 

技術指導には

 

 

長期的な視点の見ていく指導即効性のあるアドバイスがあると考えています。

 

即効性のある技術アドバイスは、それを理解し出来る人には、1回の指導で劇的な変化をもたらすことがあります。


ただ、それは出来ればの話です。

 

 

むしろ多くの人は、言っている事を理解しても、頭と体の動きがすぐには連動しない

 

 

これが普通と考えます。

 


教えている側としては、効果が早く見える事は教えていても楽しいので、ついクローズアップしてしまいがちです

 

 

でも、教える側は、時間をかければ身につくという前提で見て行く事が大事。

 

 

そして学ぶ側の方は、今出来ていなくても安易な方へ逃げてしまわずに

 

 

そこへの意識を常に持ち続けて貰う事が大切と考えます。


以前このブログでもベーシックなトレーニングを筋トレに例えた事がありました。


この長期的な視点での指導は、筋トレでも体幹トレーニングのようなものかもしれません。


大きな筋肉への作用させる派手な筋トレと違って、すぐに効果は出ないし見えにくい部分ではある

 

 

地味で面白くないのですが、長い目で続けた場合の効果は絶大だったりします。

 

 

g.D.C では、その基礎になる体幹トレーニングの具体的なものが、11回の前半5回行う、セイムレイヤーとワンレングスの集中トレーニングです。

 

綺麗に切ることは大事ですが、むしろそれよりも視界の共有、正しいフォームの体得、に重きを置きます。

 

 

ここで話を戻しますが

 


「15年間左右の長さをうまく合わせる事が出来なかった」この方はパネルを持つ指の使い方と、視界に問題がありました。



この方は左利きでシザーを左手で持つ方でした。


左右が合わないのと左利きとはさほど関係はないと思いますが、見本や手本になる写真や動画が右利きのものを参考にせざるを得ないので、大変な部分もあったかもしれません。


ただ、この方の場合、一番の問題点はラインをまっすぐに切ったり

 

 

バランスよく切る為のフォームや視界の整理が上手く出来ていなかった様に思えました。


視界の整理というのは、見えている視界を、立ち位置やパネルの持ち方等で調整していく事です。

 

 

これはちょっとした意識を変える事で劇的に変わる事もあります。

 

 

ただパネルの待ち方やフォームは時間がかかります。

 

その場では全く改善されない事も珍しくない。


教える側は結果が欲しくなってしまいがちで(僕が割とそうですw)

 

 

教えたことが中々出来ない時には、ムキになってしまうこともままあります。

 


そうなると受講生の方も、なんとかそれに応えようと焦るあまり、ドツボにハマることも。


時には教える側はそこで一旦その受講生から離れ、冷静になってもらうことも大事。


自分のペースを取り戻してもらい、頭を整理して貰うことも大事だと思うこの頃です。


講習後それぞれサロンに戻って

 

 

言われたことを何度も反復し整理していく

 

 

この中で少しずつ出来る様になっていく事があるなぁと

 

 

この1、2年すごく感じます。

 

 

体幹を強くしつつ、基礎体力が上がった状態でカットの技術を覚えていくと

 

 

スーッと入ってくる事があります。

 

 

6回目、7回目、8回目と回を重ねる中で、フォームにズレはないか?

 

 

視界をちゃんとコントロール出来ているか?

 


ここを注意していアドバイスをしていき、常に受講生にも、ここを意識し続けて貰う。



そういう意識で続けてきたある時

 

 

セミナーも後半になってきた頃、レイヤースタイルを切っている時に

 

 

前出の受講生の方に左右を長さが違うことを指摘しました。

 

 

その為の視界を変えるアドバイスをしました。

 


パネルの持ち方のアドバイスもしました。

 

 

決して初めてのアドバイスではなかったと思います。

 

多分聞けば、「ああそんな事か」と思う様な事です。



でも彼はその時から左右を合わせる事に不安がなくなった様です。


アドバイスが刺さる準備が出来ていない時にいくら伝えても、全く伝わらない。

 

 

大切なのは、技術がちゃんと伝わる畑を耕すこと

 

 

美容師の数が減り、サロン教育そのものが変わりつつある美容界

 

 

そしてカットの講習も14年前と比べ物にならないくらい増えてきた今だからこそ

 

 

しっかりと地に足をつけたセミナーをしていきたいと思っています。