【必死】





人々が薄々のコンドームに魅了された頃、勘の鋭い早漏たちはソイツをオシャレにレイヤードしていた。そう。ボクはオシャレさんだ。



罪、積み、摘み、詰む。



小さな罪は積み重ねられ、記憶の片隅へと摘まれる。そして小さな小さな箱に詰められ、やがて純粋な“悪”となった時にカラダから“コロン”と転がり落ちる。



罪、積み、摘み、詰む。



ソイツを拾えるココロがあれば、“人”としての“生”を堕とさずにすむのかもしれない。



罪、積み、摘み、詰む。



ボクの友人で先輩のビガーパンツはバレンタインの当日だけ髪をガッチガチにセットしていた。



罪、積み、摘み、詰む。



異様なテンションのビガーパンツをボクはただただ“見て見ぬふり”をした。それはそれは必死に“見て見ぬふり”をした。その日のビガーパンツが収穫したチョコはゼロだった…。



笑うしかない。