【メからウロコ】





雪が溶けて川になって流れて行きます。



失うことで品格を得る。年齢のせいか友人たちが続々と品格を得ている。品格を得る代わりに毛髪を“品格の神様”へと捧げている。偉い。エロい。中にはニセモノの神様に毛髪を捧げてしまい“若禿げ損のくたびれ毛根”してしまっている輩もいる。実に素晴らしい心意気だ。だが、こういう輩に限って無惨にも毛髪を伸ばし、ハゲ散らかす性癖がある。“ハゲているにも拘わらず毛髪を伸ばす”ことによって“更にハゲが際立つ”という逆手のセックス・アピールを関西紳士保安協会では“トーニャ・ハーディングの靴ヒモ”といい、“自分、もうええって!”という気持ちが腐るほど込められている。友人いわくボクの頭部も徐々に奇妙な冒険をしているそうだ。肝心なのはアキラメで、“受け入れる”という深い懐こそが“ステキ”の始まりなのだと思う。

確実にハゲている貴殿、ひとつ大人になって出掛けませんか?

もうすぐ春ですね。
ちょっと気取ってみませんか?



アキラメはキラメキだ。



めでたし、めでたし。