【原因】





夜もヒッパレ。



昔、芸能人がカラオケを熱唱する“夜もヒッパレ”という番組があった。“見たい、聴きたい、歌いたい!”を合い言葉に、自分の歌が売れなくなった歌手がヒットしている他人の歌を熱唱したり、“華”は無いが“アク”のあるタレントがイキって歌を熱唱したりで視聴しているボクが辛い思いや恥ずかしい思いをしたことを記憶している。



美しく言えば“お食事会”で汚く言えば“下心の集い”という集会が世の中には存在する。“コンパ”というやつだ。コンパには多種多様の“下心”が身を潜めている。過剰にドレスアップする者、メイク魂が炎上している者、家から避妊具を装着している者、ガッチガチに髪を固めている者、うつけ者、各々が自らを必要以上に演出するがあまり怪演してしまう。全ては下心の産物だ。若者たちは食事を終えカラオケへと移動する。2次会だ。食事で“ある程度の情報”を掴んだ猛者どもはカラオケへ移動するとギラギラと下品に輝く目で獲物を舐め回す。そして、お気に入りの獲物がカラオケを歌うところを“見たい、聴きたい、歌いたい!”となり、獲物の隣り席を確保した頃には“見たい、ハメたい、脱がしたい!”と下心がチョロチョロと漏れ出し、ついには“したい、されたい、ナマでしたい!”と本音が爆発し性器が叫び出す。



有言実行。



コンパで知り合ってから最初のデートでセックスをし交際がスタート。そして数週間後に恋人から『妊娠したかも。』との告知を受ける。最初のセックスで妊娠させてしまい突然に与えられた“パパ”の称号、そこで初めて避妊具の重要性を知る。避妊具の装着は紳士の始まりであり嗜みだ。もし手元に避妊具がない場合は、せめてポコチンの皮を亀頭が完全に隠れるまで引っ張って先端を輪ゴムでグルグル巻きに縛るぐらいの配慮は必要だ。たまに手首に輪ゴムを巻いてる人を見掛けるのは“もしも”の時に備えての準備なのだ。備えあれば憂いなしである。ちなみに、この輪ゴムを活用した避妊妙技を関西紳士保安協会では“皮をヒッパレ”という。



めでたし、めでたし。