【熟々】





熟女。



昔々の話になるが、“芸人さん”を志していた先輩がお酒を呑むと毎回のように“ホーケー”の話をしてくれた。その先輩の“ホーケーぶり”はオペをしないといけない“極悪のホーケーぶり”で、恋人に“臭いねん!”と頻繁に叱られると言っていた。舞台の上でのネタよりも私生活の方が面白い先輩だった。一時期は何かに追われていたようで、いつもキョロキョロと周りを気にしていた。今も元気なのだろうか?その先輩が“熟女”はたまらんぞと言っていた。その意味が今はわかるような気がする。その先輩は“片平なぎさ”がたまらんと言っていた。ボクは“高橋ひとみ”がたまらん。あの人のような“熟女”とお酒を呑んだら楽しいと思う。



漫画。



昨夜、知る人ぞ知る“シモ兄”と呼ばれる先輩から電話があった。シモ兄は漫画に出てきそうなインパクトが凄過ぎる人で以前の職場で一緒に働いていた。数年ぶりの電話だった。ふとボクの事が気になったらしく電話をしてくれたそうだ。ありがたい。電話で会話しただけだが、相変わらずの“シモ兄節”だった。シモ兄は現在、家具屋の仕事をしている。ええ感じらしい。シモ兄に確実に言える事がある。シモ兄がボクに電話をくれた時、シモ兄は泥酔していた。きっと電話を切った後にシモ兄は嘔吐しているに違いない。



飽くなき挑戦。



新しい職場で凄い人に出会った。その人は既婚者で色黒で甘いマスクで凹を見ると挿入したくなる性癖の持ち主だ。その男性の凄いところは“チャレンジ精神”が旺盛すぎるところにある。その旺盛すぎるチャレンジ精神は無謀な行動を起こした。男性は作動しているミキサーの中に手を挿入し、回転している刃へ向かって白刃取りを敢行したのだ。もちろん素手に決まっている。男前にもほどがある。誰でも予想を的中できるであろう“チャレンジャー”の数秒先の未来は血まみれ悶絶顔面蒼白に終わった。本人いわく“修行不足”だそうだ。“勉強不足”の間違いだとボクは思う。けれど素敵な先輩なので、これから先しばらくの間は様子を伺うことにする。



ナウ。



昨日、8月7日は居酒屋のバイトの同僚“ゴボ天”君の誕生日だったらしい。本人から直々に親告されたので間違ない。前もって親告していれば、某バンドの歌詞にある“うっすらと毛の生えたイナリ寿司”や“ワサビ味のメロンシャーベット”でも用意しておいたのに。残念だ。ゴボ天君はヘアースタイルをナウな感じにしていた。要するに“ナウ”と言いたくなるような“そういう感じ”ということだ。パサパサだった。髪の色と顔面の色が同色だから遠目で見るとスキンヘッドに見えるが、とりあえず“誕生日おめでたまきん”としておこう。ちなみにゴボ天君と同じ8月7日が誕生日の有名人は“のび太”だ。



めでたし、めでたし。