【最尖端】





おしゃれ。



ずいぶんと昔の話になるが“不思議な女子”と“仲良し”にさせてもらっていたことがある。この“仲良し”は一般的にいうところの“仲良し”とは違う。この“仲良し”は言葉巧みに女子に近付き“えげつない手法”で“女体を弄ぶ”ことで一部の地域では有名な“菊指挿家 中川流”の創始者“アーナル中川”が“性交するだけの友達”との関係を世間体良く受け止めてもらう為に“仲良し”と豪語したのが始まりで、つまりこの場合の“仲良し”とは世間一般にいう“性交友達”という意味であり、決して爽やかな関係の“仲良し”ではない。様々なモノを“出したり入れたり”していること山の如しなドロドロとした“仲良し”である。その“不思議女子”は“不思議なコト”をしたり、言ったり、奇抜な格好をしたりする床上手な女子だった。ある夜、“不思議女子”と浴びるようにお酒を呑んだ後の性交で素晴らしいエロチックを与えてもらった。オレンジとブラウンが混じったような明りの中で“不思議女子”のバスト頂上にあるピンクゾーンが光沢を放ちその中で小さなキラキラが星空のように眩い光を放っていた。それは恐ろしく妖艶だった。不思議女子は“ラメ入
りのグロス”を塗っていたのだ。ナイス不思議女子である。そしてナイス“乳房の最尖端”である。



いいダシ。



仕事帰りに駅前のスーパーへ寄り道してビールを購入した時の話。陳列棚に並べられた数種類のビールから淡麗を手にとったボクめがけてヨソ見をした“スリム・マダム”がぶつかってきた。手に持っていた淡麗が床に落ちた。“スリム・マダム”はボクへ謝罪すると同時に淡麗を拾いあげようと前屈みにしゃがみこんだ。干しシイタケがふたつ見えた。いいダシがとれるなぁ。そんな悠長な事を言っている場合ではない。ボクは“スリム・マダム”の“干しシイタケ”を垣間見たのだ。目が渋々した。松茸が折れた。みなまで言わん。言いたくない。この日ボクは“不幸の最尖端”に立たされた。



めでたくない、めでたくない。