欧州ツアーのアブダビHSBCゴルフ選手権は現地時間15日、UAEのアブダビGCを舞台に開幕。今年で10周年の記念を迎える同大会で、世界ランキングNo.1、そしてレース・トゥ・ドバイ・タイトル保持者のローリー・マキロイ（北アイルランド）が、2015年の初戦を迎えることになる。

昨季、ザ・メモリアルトーナメント（2014年5月29日～6月1日／オハイオ州）で米ツアー初優勝を飾った松山英樹（22歳）も参戦し、3日目を終えた時点ではスコアを17アンダーまで伸ばして、ジミー・ウォーカー（アメリカ／35歳）と並んで首位タイに立った。しかし最終日、熾烈な優勝争いに最後まで加わりながらも、あと一歩及ばず、通算20アンダー、3位タイに終わった。

ディフェンディングチャンピオンのウォーカーは、前週プレーオフ負けした屈辱を晴らせるか。世界ランクでフィールドをリードするのは、ジェイソン・デイ（８位）とマット・クーチャー（11位）。デイは前週、松山と並ぶ３位タイで今年度の初戦を終えている。

やはり注目はエースの松山。米ツアー2015年初戦 ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズでは、抜群のアイアンのキレを武器にトップ3フィニッシュ。現在、主要8部門を合計した総合力を示す「オールアラウンドランキング」で、全米2位に入っている。この大会はこれまで3回出場（昨年は不出場）して、そのいずれも予選落ちと鬼門中の鬼門だが、今の彼なら心配はいらないだろう。

興奮と冷静の狭間で「葛藤しています」と、はやる気持ちを抑えるのにひと苦労だ。「海は嫌いだし、ショッピングも歩くのが疲れるからイヤ」と、せっかくのハワイでも気分転換は簡単そうで難しい。「でも、いつも天気がいいから、最高ですよね」。そんな言葉を付け加えるのがやっとだった。

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