あれから
主治医も驚く程の復活ぶりで、
たくさんの季節が過ぎ…




この河津桜が満開の頃、
祖母が旅立ちました。


宮城県から遠い町で生きてきた祖母は、
私に会う度、電話する度に
「辛い事があったら、我慢しないで帰って来い」
「遠い所に居るおまえだけが心配だ」と。


震災の時、
「生まれた町も人もみんななくなっちゃった」と落ち込んでたな…


親戚が、
「13人孫が居るけど、ひ孫が一人も居ないと言ってた」と。
私以外はみんな何故か独身。

祖母は一度も私に言ったことは無かった。

ごめんね。



葬儀中ずっと考えてた。

この時間の意味は、
受け止める事や見送る覚悟をする時間なのかな…って。

ここ最近、
自分や身近な人の「死」が怖くて、
その時になったらとても耐えられないと思ってたからかな。

そんな事を思ってた。



こんな時も涙一滴流さない私だけど
(人前では絶対泣かないと決めてるから)

季節が進んで行く中で
もう居ないんだな…と、

さみしく思う。