中学に入り、


本来行くはずだった小学校の学区の人たちと一緒になる。


すると、かなり近所にも友達ができ、
友達と登校するようになった。


やはり、学区は正しいところへ行くべきだ。。



同じクラスに、すぐ近所の友達ができた。



奥山 裕次


あだ名:オクヤン



彼だ。



僕を音楽の世界に引きずり込んだのは。



確か、ビートルズのCDを持っている、という話から盛り上がった。

彼もビートルズが好きだとの事。



「CD持っていくよ」と、
アビーロードを持って、彼の家に遊びに行った。


ら、


!!!!!!!



中1とは思えない部屋の雰囲気に驚く。


ビートルズのCDは全部揃っていた。


どころか、洋楽のCDが大量にある。


壁にはThe Beatles、The Rolling Stones、Aerosmith、などのポスターが
ぎっしり貼られている。



ビートルズの人形のような物もあった気がする。



中1にしてビートルズオタクだった。



その頃の同世代の話題に上っていた音楽と言えば、
爆風スランプや、プリンセスプリンセス、B'z、KAN、とかだったように思うが、


洋楽然としている彼の雰囲気が、とても衝撃的だった。


彼の父親も音楽が好きで、高校生の兄貴もバンドなどをやっていて、

彼の兄の部屋をちょいと覗くと、エレキギターが置いてある。


家の居間には、高そうなステレオシステム。
4方向にどでかいスピーカー。


そこで、いろんなCDを聞かせてくれた。


The Beatles、The Rolling Stones、Led Zeppelin、 Bruce Springsteen、
deep purple、AC/DC、The Beach Boys、Queen、等等。

主に70年代Rockだ。



自分の知らない世界との出会いはその環境が大事だ。


今まで聞いた事のない高音質、大音量で聞くRockはかっこよすぎた。




衝撃が走った。



なかでも、


「このCD!かして!!」


と、飛び付いたのが、



Pump/Aerosmith
タカスィの記憶

なんだこの声は・・!

なんだ、このかっこよさは・・・!!!



衝撃的だった。


今となっては、色々な音楽を通り、
時にRockは古臭く、特に90年代のものはダサく感じる場面も多々あるのだが、

このアルバムは、いつどこで聞いても上がる。



こないだ入ったラーメン屋で、何故かこのアルバムを最初からかけていて、
ラーメンを食べ終わっても全曲終るまで聴いてから店を出た。


そして、同世代でこういう音楽を聴いている奴がほとんどいない、

というのも、


なんかよかった。


「自分は、このかっこよさを共有している少数派である」


という、妙な優越感があった。


オクヤンにCDを借りてはテープにダビングし、
起きる時も寝る時も聞いた。


夢中になった。


オクヤンも色々教えてくれた。



家には小学校からやっていたエレクトーンがあり、

耳で聞いてなんとなく弾けるようになっていたので、
ビートルズのLet it beやHey Judeを弾いてみたりした。




そういえば押入れに・・・



昔、兄が買ったというアコースティックギターがあったな、



と、


ちょっと出してみる。



これらの音楽は、これで弾けるものなのか?




でも、全く弾き方も分からない。



さて、どうしたものか・・