私は生れつきのアトピー持ちです。

私が生まれた頃は今ほどの薬がなくて、母は痒くて泣きわめく私を必死であやしてくれたそうです。
べたべたするだけで大して効かない薬を、それでも一生懸命塗ってくれた母。まだ22歳の若いママには、本当に大変だったと思う。


その甲斐あって、物心ついた頃からはあまり症状に悩まされることはありませんでした。


本格的な再発は、大学生になってから。
大人のアトピーです。

評判の良い医者を紹介してもらって、ながーい時間待って、初めてアレルゲンの抗体検査をしました。

結果は卵(主に卵白)・杉檜花粉・ハウスダスト。

ここから卵の除去が始まりました。

それほど神経質にはなりませんでしたが、市販のお菓子は食べないように心がけました。

お菓子を作るようになったのは、これがきっかけです。
自分で作れば、どれくらい摂取したかがわかる。
わかれば、自分のアレルギー反応の程度が予想できる。
自分の身体ですからね。
人体実験しても問題ないしね。

病気とおつきあいする、なんていいことには見えないけど、今思うと闘うよりはよかったのかな?


私のアトピー、顔には出ません。
顔面は最後の最後に現れる箇所。
真っ先に出るのが手指。手首。
肘の内側。

顔に出ないのは有り難いですが、
手指もけっこう辛いです。
人目に晒される場所は恥ずかしいよね。
誰よりもがんばってお手入れしてるのに、ひっかいちゃえば血だらけになっちゃう。
かさかさとじくじくだって、知らない人には移る病気に見えちゃうかも?
真夏に手袋はめて寝る私をからかう人もいたけど、引っ掻き防止と薬の浸透の観点から止めるわけにはいかなかった対処方法でした。

アトピーって、その人独特のクセがあるように思います。

私の場合。
何かが切り替わるときに出やすい。季節や、人生の節目など。
大きな要因としてはストレス。
ストレスフルな生活をしていると、少しズレて出てきます。

季節の変わり目に発症する方は少なくないと思います。
身体が気候に適応するための準備かも?って思うようにしたら、気が軽くなりました。
アロマテラピーやフラワーレメディにホメオパシー、民間療法も手当たり次第。

そんなこんなで、おつきあいは長い私。

自分のことはそれなりに分かってるつもりだったのが、完膚なきまでにやっつけられてしまったとき、私は師匠と出会えました。