先日、学校で火事がありました。
それも期末試験の当日の午前1時。
しかも教員室だけ燃えました。

試験用紙が全部燃えてしまい、試験が中止になっただけでなく、その校舎の安全性が確認出来ない為、校舎も使用出来なくなったわけです。
その週はまるまるお休みとなりました。

翌週の月曜日、ハイスクール(日本で言ったら4年制中学)の1年、2年生は午前中、3年、4年生は午後に別の校舎を使って無事期末試験となりましたが、その直後、早めの学期中休みとなったわけです。

本来、学期中休みはハロウィーン休みです。
ハロウィーンというのは日本でいうお盆です。
皆、故郷に戻ってお墓参りをします。その時に死者が戻ってくると言い伝えられているので、お墓で一夜を明かす人もいて、この時だけはお墓に縁日が出て、お祭り騒ぎになります。

この学期中休みの虎次郎の宿題は本当はそんなに大変じゃない筈だったのですが、美術の針金彫刻の1部をなくしてしまい、やり直ししているものだからもう毎日針金とペンチで何時間も取り組んでいます。

その他、製図制作とフィリピン文学の宿題もあり、朝から晩までやっても、とうてい日曜日までに終わるのか疑問に思います。

学年主任の先生にメールをすると丁寧に返事をくれました。
「え~!虎次郎君の美術、提出しておけば良かったのに何でやり直してるの?美術の先生、虎次郎君の作品褒めてたよ。そのままでも100点だって言ってたのに、残念。せめて一度出して評価してもらってから持って帰って好きなように改善したら良かったのに。そうか、まだまだかかりそうなんだね。早く終わらせて他の宿題やらないといけないのになぁ。」

土曜に学年行事で朝から晩まで遊園地に行く予定なのです。
だから日曜はきっと疲れて宿題は殆ど出来ないと思います。
何とか早めに何でも終わらせておかないと、本当に大変だと思います。

昨日からはずっとフィリピン文学に取り組んでいます(指が痛くなって針金彫刻は一休み)。もうノート、5ページぎっしり書いてるけどまだまだ終わりません。

「書き過ぎなんじゃないの?要約なんでしょ」
「出来るだけ短くしてもこれだけになるんだよ」

まあ彼の勉強なので親の出る幕じゃないですね。

アメリカでは preparatory school と言われるハイスクールがありますが、虎次郎の行っている国立のサイエンス高校は prep school の種類に入ると思います。アイビーリーグ系の大学に入るにはこの系列の高校出身の人が有利です。実際ハーバード、イエール、マサチューセッツ工科大などから入学して欲しいとお願いされる生徒が毎年沢山出ます。

今まで勉強なんて全然しないけどテストで良い点ばかり取っていたので勉強を舐めていた虎次郎もさすがに真剣に取り組んでいます。勉強しか取り柄がないから良かったように思います。