夕べ地震のあとに、突然すべての灯りが消えた。


文字通り「真っ暗」


娘はすでに寝ており、わたしは小説を読んでいた。


まさか東京中の灯りが消えたっ?? とあわててカーテンを開けるといつも通りの綺麗な夜景がありました。


すると、消えているのはうちのマンションだけ??


壁づたいに玄関まで行きドアを開けて外に出てみると、同じようにドアから出てきたお隣さんたちが何人も。


その人たちとわたしの違うところは私の手には懐中電灯がないこと。


大地震のあとすぐに懐中電灯を買いにいったけどどこも売り切れ。今日まで手に入らない。


外に出ても結局できることはなく家の中に戻ったけど、真っ暗闇の中では何もすることがない。


カーテンを開け放ち、わずかばかりの外の明かりを頼りにろうそくに火をつけテーブルに置いた。


全然明るくないけど、真っ暗闇でいるよりはなんとなく安心。


読書ができるわけでもなく、でもせっかくなのでろうそくの灯りの中で瞑想にふけってみることにした。


真っ先に浮かんできたのは「これまで何と恵まれていたことか」


電気も水道も好きなだけ使って、食べ物だってスーパーに行けばなんだって揃う生活をしていて、それがあたりまえだと思っていたけど、今回初めて「卵が手に入らない」「お米が買えない」「牛乳もお水も売ってない」「ティッシュは一人一箱しか買えない」という状況になり、「生活が続けられるのか」心配になってしまった。


でも、被災地の方達は本当に「生きるか死ぬか」の瀬戸際で気力を振り絞って頑張ってるんだと思うと、わたしの心配なんて本当に贅沢。



この大地震で被害に遭われた方たちのために、

わたしも私ができる精一杯のことをしたいと思う。