コロナの影響をもろに受けたアメリカ美容室業界2
前回の続き。
仕事場でいろんなことがあり悩み始めてしまった私。
そこに追い打ちをかけるかのようにモールの中に入っていた、
同じRegis Corporationの傘下のお店2店舗が1月に入ってすぐに潰れてしまった。
潰れるかも怪しいとは去年の年末には噂では聞いていたものの、
大概そういう潰れるという話は直前まで末端の我々には話がこないもの。
年始に通達され2週間後にはお終いという形でした。
中にはその1つのお店で20年以上働いてた方もいました。
それくらい地域に根ざしたお店でもあったと言うわけです。
ロコの方々もみなさん悲しんでおられました。
SuperCutsはなぜか未だにつぶれず細々とやっていますが、
前回も書いたとおり周りには大きな競合店はないため今やSuperCuts一人勝ちの状況。
のため忙しくなるのを想定し、私達の就業時間を上げてくれるのかと思いきや
逆にさらに時短勤務要請。
前にも増してサービスを受けたいお客さんがあふれている状況なわけです。
なので完全に
ニーズ>供給
の状況。
しかもお客様の電話予約対応、チェックインチェックアウト対応もすべて私達美容師に任せきりの状況。
ひどい時は1人で15分で終わるヘアカット中に、
10回も電話が鳴りいちいち対応していたら終わるまでに40分くらいかかったということも。
もちろんそのお客様からはクレーム。
でも電話を無視すれば会社から怒られの完全板挟み状態(笑)
そんなこんなで私事ですが頭がおかしくなりそうと思っていたら、
ついに頭がおかしくなりだしました。
本格的な鬱病の発症の一歩手前。
落ち込みとイライラがすごくてこれは放っておいたらやばい、
私本格的なうつ病になってしまうとひしひしと感じだしました。
そこから脱却するために再就職したのは次の話。
今は軽いうつ症状は治ったもののその後遺症で不眠症になってしまいました。
まさに踏んだり蹴ったり(笑)
という感じでフランチャイズ契約ではないRegis CorporationのSuperCutsは正直半分潰れている状況、
私の憶測ですが、今は次のフランチャイズ契約をしてくれる(SuperCutsを買い取ってくれる)人たちが現れるまでのつなぎ、
というかそれまで売上は無視でどうにかとりあえずつなぎ合わせておくことだけを考えているんだと思います。
しかし本土の美容師仲間に聞いたところによると、
大手の美容室はみんな経営がやばいらしいです。
段々とみんながみんなプライベートの美容室に移行しつつあるようです。
大会社たちが天下をとっていた時代は終わり、
一旦昔のように個人が個人で小さい美容室理容室で働く時代になってきたのかなと思っています。
アメリカの美容室業界。
人間が生きている限り、ヘアカットをすることが
なくなるということはないでしょう。
しかし、新型コロナが流行り大企業が潰れていく今、
私達美容師個人が強くなり行動を起こさないといけない時代にさしかかっているのかもしれませんね。
コロナの影響をもろに受けたアメリカ美容室業界1
久しぶりにちゃんとブログ記事を書きます。
最近はインスタの投稿をシェアしているだけだったのは申し訳ございません
今では前ほど見ている人は多くないと思いますが、
今回はどうしても書きたいことがあったので書きます!
コロナの影響をもろに受けた美容室業界の話。
今年に入ってからすぐ、
嫌、去年の年末頃からだったかも知れない。
私気分が沈みがちになり軽く鬱になっていました。
というのも私が勤めてもう7年になる、
SuperCutsというお店。
どんどん規模縮小、解雇などなどに始まり、
段々とルールも意味のわからないものが追加され、
これはいよいよお店が潰れる日も近いのかも知れないというのが
わかりはじめてきてしまったからでした。
とその前に、このSuperCutsというお店の説明をさせてください。
SuperCutsはもともとRegis Corporationというアメリカ美容室業界一番の大企業の傘下でした。
その他にモールの中に入っているMasterCutsやRegis Salon。
大手大人気量販店のWalmartの中にもSmartstyle。
Costcuttersなどなど、アメリカ在住の人なら看板を1度や2度は目にしたことがある大企業Regis Corporationの傘下の美容室たち。
どこの田舎でもこの会社系列の美容室最低1軒はあるというくらい。
アメリカ人にとってはとっても親しみのある企業。
簡単に言えば美容室業界の有名ファストフード店たちみたいな立ち位置。
これらすべての美容室を仕切っていたのがRegis Corporation。
全国的に手を広げすぎたこと、
競合店が増え始めたことから
数年前から傾きはじめ、本土ではどんどん店を閉店させたり、
SuperCutsだけで言えばフランチャイズ(個人に名前をのこしつつ店舗売る)にどんどん移行していました。
いわゆる規模縮小なのかと思います。
ハワイというのはいかんせん本土から遠いものですからその波が来たのもが遅かった。
加えて大きな競合店が本土と違い周りにないので、売上もかなり良かった。
しかし、私の住んでいるハワイの田舎のハワイ島にもその話が届き始めたのが去年の今頃。
うちのSuperCutsもフランチャイズ契約ができそうだと言って喜んでいたのが去年のはじめ、
なんやかんやで3月に期限がずれてきてしまったけど、
契約書にもみんなサインしてあと少しというところまできたところ、
契約がずれこんでしまったところに新型コロナの大打撃。
日本では美容室閉まらずにほそぼそとでも営業が続けられていたとニュースなどで見ましたが、
アメリカのほとんどの州では美容室理容室は必要でないとみなされ無期限閉店となってしまった。
私はロックダウン中も、のんきにロックダウンが解除されればフランチャイズで契約されるだろうと思っていたが甘かった…。
フランチャイズ契約を結ぼうとしていたグループ会社がこの状況では経営はうまくいかないだろうということでフランチャイズ契約をなかったことにすることになった。
つまり「やっぱりやーめた!」ということ。
そりゃしょうがないよね、今後が見通せない時期だったんだもんね。
そしてロックダウンが解除されて再開店できたのが7月の頭。
また結局Regis Corporationのままでの再開。
暇な時期もあったし、もちろん去年の売上よりは下回ったけど、
概ねお客さんは戻ってきていた。
ハワイ島はそこまで新型コロナは本土に比べて状況ひどくなかったしね。
サービスを受けたい人がたくさんいるんだからそれに対応するのが普通だと思うんだけど、
しかし会社はどんどん制約を厳しくして、入りたいお客さんをはねのけお店が稼げないシステムになっていく。
なのに会社側はそれを私達美容師のせいだと言い始めるのだった。
それでも去年の年末前まではのんきに「まだ大丈夫コロナが静まれば元に戻る」と私自身は考えていた。
ところがどっこい会社側の要求はどんどん日を追うごとに厳しくなり、
意味のない時短営業、私達の就業時間カットを繰り返し繰り返ししていき、
最近では週に1、2回(しかも4〜6時間だけの勤務)の人も出てきていた。
私自身の就業時間はものすごく削られたわけではないものの、
いかんせん私は平等というのが好きで不平等を嫌うので、
自分だけが得する状況(他の方たちは生活に苦しんでいるのに)は嫌いでそこから悩むようになってきてしまった。
長いのでパート2に続く