前回の下記ブログが少し中途半端な感じで終わってしまったので、なぜ合格しないよりは、した方がよかったかについて付け足します。

https://ameblo.jp/hakase425/entry-12319219496.html

 

同業の方ならば周知の話でしょうが、合格前であっても、弁理士が経営する特許事務所において、「特許技術者」として実質的に弁理士に近い業務を行うことができます(と言うか、その状態で弁理士を目指しすらしないことも少なくない)。

私も、合格前、少なからぬ期間、そのような立場でおりました。

 

しかし、この立場は、この業界を知らない方からするとわかりにくいようで、合格前、それなりに仕事をしていても、派遣やアルバイトと勘違いされたり、「弁理士でないのにできるのか」と懐疑的な目で見られることが少なくなかったです。

また、こちらが弁理士だからと言って近づいて来る女性はどうかとは思いますが、実際問題として、そのような中途半端な立場にいると、出会いの機会自体がかなり制限されてしまう弊害がありました。

 

さらに、客観的な評価としてもよかったと思っています。

自慢ではなく、単に事実として、勤務時代にいた事務所では、ある程度の売上に貢献し、給与面でもそれなりの評価は受けておりました。しかしながら、それは、勤務している事務所においてのみで受け得る評価であり、客観的には殆ど役に立ちません。さらに言えば、勤務している事務所においても、辞めてしまえば手の平を返したように低い評価をされることもあります。

一方で、弁理士資格があれば、それが直ちに業務に役立つものではないとしても、資格自体は絶対的なもので否定しようがありませんから、最低限の評価は受けることができるためです。