ちょっとノイタミナアニメについて長い記事を書きます。
どれくらい長いかというとねー。



 三日間くらい?


 お付き合いくださいませ~⊂(^ω^)⊃





・NO.6 9話


 もう、涙がとまらない。

 どうして紫苑のような良い子がこんなつらい思いをしなくちゃいけないんだ!
同年代の男の子を助けただけだよ。
たった一人の肉親と引き離され、「愛してる」と言ってくれた友達が連れさらわれて。
自分自身も何度も死に立会い、そして何度も殺されかけた。



 聖都NO.6に反逆したり、少しでも不信感を抱いた人間はゴミ同然に処分される。
タイトルでフラクタルと比較したのは、なんとなく作品の雰囲気が似てる気がしたからだ。
あっちもフラクタルシステムの恩恵を利用して民衆を統治していた。



「フラクタルってなんぞ?」って人はねー。
フラクタル=100年後のパソコンに置き換えて考えてください。
ようするになんでもできる端末のことさ☆


 余談だが、
主人公の周りに女の子が三人いる点も共通だ!
クレインの周囲にはフリュネとまゆしぃと井口。
紫苑の周りにはネズミ(!?)と沙布とお母さん←




 ナンバーシックスとフラクタル。
似たような世界観にあって決定的に違う点。
それは危機感があるかどうかだと私は考えます。
紫苑は明日を生きられるかどうかの世界で生きています。主人公だからそうそう死にはしないはずですけど。
クレインだって流れ弾に当たる怖れがある生き方をしている。主人公だから以下同文。


 だけど抜き差しならぬ状況の紫苑に対し、クレインがフラクタルを否定する理由が薄いんですよね。
ていうかフラクタルが万能すぎるというか。
ぶっちゃけアレにすがってればよほどのことがない限り幸福に生きていけます。
そんな生き方を善しとしないロスミレという反抗勢力にクレインが加わった理由が今考えても薄いのです。
ただ漠然と、主人公に体制批判をさせたかっただけなのでは? と勘繰るほどに。




 フラクタルで出会った人間の中に、椅子から動けず管に繋がれてかろうじて生きている人がいました。
フラクタルシステムは歩けない人間が仮想世界の中だけでも実際に歩くのを可能にしていたんだ。


 しかしロスミレの連中は、額に汗して働いてこそ人間本来の生き方だと言う。
これじゃまるで手足の動かせない者は人間じゃないみたいじゃないか。
クワを持つ事ができない人間は生きていけないじゃないか!



 とまあそんなわけなんです。
要点をまとめると↓こんな感じです。


1.フラクタルって超便利☆
2.フラクタルがなくなっても死にはしない
3.主人公がフラクタル否定派



 3番目の理由が最大の致命傷。
アニメを見てた人間のほとんどはフラクタル賛成派なんじゃないかな。
それを主人公が壊そうというのだからそりゃ共感されるわけがないです。


 誰かに支配されるのって、良い言い方すれば『長いものには巻かれろ』なんです。
人は一人じゃ生きていけないのならより大きな後ろ盾があったほうが安心できるんです。
現実問題、僕らの社会も政治家に支配されてるようなものなんだから。
手数料払って守ってもらえるんならそっちの生き方が好ましいのです。


 あなたの両親が「今から無人島で暮らそう」なんて言い出したら困るだろ?





 以上です。