こんにちは、アンネです。
ブログにお越しいただきありがとうございます
むかしから心理学や脳科学が好きでして。
脳科学者の中野信子さん著、「ヒトはいじめをやめられない」を読破しました。
いじめ体験者の私としては、
自分が至らなかったからいじめられたんだとか、
いじめられる側も(少なからず)責任があるとか、
(自分の)親の育て方がダメだったからとか、
相手の性格が悪いからとか
そういうのではなくて・・・
脳科学から見ると、それは、
人間という生命が生き延び進化するためには、
異質なものを排除する(村八分にする)というのは必要悪であったこと、
正義心からどんどんエスカレートしていくこと、
いじめをすることで快楽を感じてしまうこと。
「人間は(もともと)いじめを’する’生物だ」
この本の後半では、
いじめを回避する方法が紹介されていて、
それも、知っているのと知らないのでは
いじめにあっても、
全然受け側の感覚は違うと思います。
大人のいじめ、子供のいじめ。
どちらも根本的には同じ。
標的になるのは「突出」している部分があるかないか。
(太っている、チビ、成績が悪い、とかだけでなく、ちょっと美人だったりちょっとお金持ちだったり、ちょっと人より抜きんでていることも対象になるそうです)
なので、原因なんていうものではなくちょっとした導火線があれば
誰でもいじめの対象になるのですね。
いじめられる側のせいではないですよ。
いじめをする方の(自分勝手な)’正義感’で村八分センサーが発信してしまうだけであってね。
人間として、いじめたいという気持がなくならないことは、しょうがないとしても、
わたしはいじめを肯定しているわけではないです。
でも、人間はだれでもそうなりうるんだってことやその原因を知れたのは、良かったと思います。
この本を読んで、いじめている側も「人間だから仕方ないのか」と開き直るのではなく、
いじめで興奮度が増してやめられなくなる「麻薬中毒者のようになっていること」に気がつかねばいけないと思います。
大人のいじめ対策として大事なことは(著書でも書かれていましたが)メタ認知を上げていくってことかな、と。
自分の行動や考え方を客観的にみれると、冷静な感覚で起こったこと(周りの人間の行為)に対処できるからね。
あとは、強い攻撃をやんわり「かわすこと」が上手になるとより良いでしょうね。
攻撃する側は、(あなたを攻撃することに)躍起になっているから、逃げる・かわ・、60%程度の距離で付き合う処世術も大事。
こちらの本では弱みをわざと見せる、「アンダードック効果」も紹介されていました。
これは、今になればよく分かります。
社会人になって、気がつきましたが、
仕事でも取引先でも人に慕われ、さらに仕事ができる方は、
このアンダードック効果を活用してる方が多い気がします。
↓いじめられている(いた)方も、
いじめている(いた)方も、
一度読んでみてはいかがでしょうか。
ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)
842円
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中野先生のその他の本も、読みたくなりました。
文章も読みやすくて、好きです。