おはようございます。アンネです。
先日、試写会で中野量太監督の最新作
「長いお別れ」という映画を見に行きました。
原作は「ちいさいおうち」で直木賞を受賞された中島京子さんの作品で、
認知症を患った父親をささえる家族の、7年間の笑って泣いての感動作。
わたしも実の母が認知症になり、
他人事とは思えず、ストーリーにぐいぐい引き込まれました。
この映画で驚いたのは、
やはり主演のお父さん役、山崎努さんの
演技力
もうね、リアルな認知症の感じが上手に表現されていて、
(ボーっと立ち止まっているところとか、帰る、帰ると言い張るところとか)
すごいな~と感心しました。
記憶を薄なっていく病気の話なので、
暗くどんよりしがちなのかなと思っていましたが、
クスっと笑えるところも多々あって、
面白かったです。
奥さん役の松原智恵子さんも
介護を頑張る妻を真摯に演じられていて、素晴らしかったです。
映画の中で
ある俳優がお父さんの孫に言います。
認知症は、数年かけてだんだんと記憶をなくしていき、ゆっくりと家族とお別れ(死別)する意味合いをこめて
「長いお別れ」というんだよね、と。
私は以前、
「認知症は死への恐怖(この世との別れ)が強い人がなりやすい」と、ある本で読んだことがあります。
だから死の扉を開けるまでに、
ゆっくり時間をかけて、ご自身や家族の恐怖心(寂しさも含め)を薄らげるために
心の準備をするための時間、と言われると、
なんとなく納得できる気がしました。
「長いお別れ」
5月31日公開です。