現代社会を生き抜く子供の育て方 その①「算数と国語は絶対おちこぼれさせないこと」 | メンターたかはしの「人生"直球”アドバイスBLOG」

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15年ぐらいHarley-Davidson乗りで、波乱万丈なアラフィフ人生を歩んでいるビジネス系コンサルタントが「カリスマメンター」の顔として書く「直球ブログ」。ビジネス、自己啓発、恋愛、人間関係、お金などなど…いろいろなジャンルで書いてみようかと思っています。

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「親が最低限教える、注意すべき「たった3つのこと」についての詳細と具体的な方法をお伝えします。

 

①国語、算数で落ちこぼれないこと。

と書きました。

「なぁんだそんなことかよ!当たり前でしょ?」と思った方が多いでしょうね。

ではなぜそう言えるのか?はなかなか具体的に言えない方も多いと思います。

「国語や算数は基本的なことだから」なんて回答は具体性に欠けていますよ。

 

まず詳しく言えば・・・

●算数は論理的な思考ができるための
基礎的概念を醸成するから。

 

子供のころ、やれ因数分解だの、方程式だの、いろいろな計算という訓練をしてきました。

応用問題では文章を読んで求められている解を出していました。

証明問題では、あーでもない、こーでもないという(子供にとって)独特な言い回を駆使して

解を出していました。

 

計算問題は必ず=(イコール)で結び、簡略化した解を出しました。

これって言いたいことはいっぱいあるけど、「要はこういうことです(つまり結論)」という思考に

直結します。例えば証明問題では、「理由をさんざんあげて結論はこうなんです」的な展開を

したと思います。つまりこれは言い方を変えれば、この訓練はまさに

論理的思考の展開なんですよ。

 

昔これを読んでいるあなたが子供だったころ、こう思いませんでした?

「こんなことをやっても大人になったって全然役立たないじゃん!!」と・・・

まぁ確かに毎晩飲んだくれて帰ってくる大人(私の場合は父)が玄関でへべれけになっている

姿を毎度観ていた私は「こいつ、きっと2次方程式なんて解けないだろうな」と思っていました(笑)

 

子供に対してなぜこのような勉強をするのか?といった

「勉強をするそもそもの目的」

をちゃんと教えられる大人があまりにも少ないから、子供にとって半ば「イミフ」なことばかりを

やらせている・・・これじゃモチベーションが上がらない子が多いのも納得できます。

ちなみに「いい学校に入って、いい会社に入るために必要なんだ」は、説得力もないし、もう

そんな「昭和臭」が漂うような社会から変わってしまっているのが現実なのですから。

 

ちなみにちょうど小学校3~4年生のころから算数が難しくなります。なぜか?

それまでは「太郎くんはリンゴを2個買いました。花子さんはリンゴを1個買いました。2人合わせて

リンゴは何個になるでしょう?」と言ったような「子供でも実感が持てる数字」を扱っていました。

しかしこのころになると分数や割り算などの「概念」に移行するからです。その概念が分からないと

だいたい算数はおちこぼれます。概ね小学校4年生~です。

 

既にこの時期を経過しているお子さんを持っている方は焦るとは思いますが、まだ大丈夫です。

リカバリーショットは打てます。ではいつリカバリーショットを打てばいいのか?

タイムリミットは「中学1年の夏休みまで」です。ちなみにこの時期までに克服しておこないと、

今後のその子の人生はそれなりに苦労します。

 

この時期までに徹底して小学校5年生~6年生の算数ドリルを徹底してやらせるのです。

ひたすらやらせるのです。もう親の気分は星一徹です(笑)

ここは大きなポイントです。

忙しいとは思いますが、ここで保護者さんは徹底して介入することです。

ちなみに社会人になって「論理的思考」ができない方は、ほぼ例外なく「算数、数学」に対して

苦手意識を持っています。

 

ここで「論理的とはそもそも何か?」もお伝えしておきます。

「小難しい内容や言葉を言う」ことが”論理的”ではありません。

結論があって、

それに対する明確な理由があること。

(なぜその結論に至ったのか?というもの。原因でもよい。)

たったこれだけのことです。でもこういう思考や表現ができないビジネスパーソンはたくさんいます。

 

 

 

 

次に国語についてです。

●国語は理解、表現するだけのものではなく、

その人の意識や感情に直結するものだから。

 

ここでは国語というと漠然としたものになってしまうので、あえてこの国語力を「語彙力」とします。

この「語彙力」の不足は最近特に深刻です。

よく20代のビジネスパーソンからの意見で、「語彙力に自信がありません」と吐く人があまりにも

多いのです。

まぁこの語彙力のなさを「ボキャ貧」とも称されますが、これは単に話せる・理解できる語彙が少ない

だけでなく、あらゆる思考やスキル、さらにはその本人の意識にも多大な影響を与えます。

 

ベネッセコーポレーション 「第2回 現代人の語彙に関する調査」からの抜粋です。

この調査の中の”思考力・表現力と「語彙力」の関係”において、

語彙力が低いグループと語彙力の高いグループでの差を出しています。

ビジネスに直結する内容「だけ」を挙げれば・・・

※()内の内容は私が補足しています。

 

●目的に応じて情報を整理し、正しい情報や必要な情報を、客観的に評価・判断できる。

(情報整理力、分析力)→36.7%差

主張とその根拠とを結びつけた論理的な説明ができる。

(論理的な説明、論理的な思考)→36.4%差

●文章を書いたら、読み直し、読み手にとってわかりやすく修正できる。

(文章表現力)→36.1%差

●目的に応じて自ら必要な情報を探し出すことができる。

(情報探索、検索、リサーチ力、調査・収集能力等)→34.8%差

●皆に何かを説明するとき、図表や箇条書きなどを加えて、分かりやすく伝える工夫ができる。

(プレゼンテーション力)→32.0%差

●その場の状況や相手に応じた言葉遣いや話し方ができる。

(交渉力、対人折衝力)→28.7%差

 

これらの言い方を変えれば・・・

語彙力のない子は、
語彙力のある子と比較すると、

少なくともビジネススキルを発揮する上で、

概ね30~35%のハンデを負っている

と言えなくもありません。

 

またこのようなスキルのハンデだけではありません。

日本語は同じ内容を表現するにも多種多様な表現が存在します。

 

私たちの思考は言葉からできているのです。
つまり語彙力(ボキャブラリー)の多さが、

思考力の差異にも現れるのです。
 

例えば・・・怒るという感情を表現する言葉だけでも、これだけあります。

(実際にはもっとあります)

激怒 憤怒 憤激 激昂 激高 癇癪 立腹 怒気 憤懣(ふんまん)
怨念 反感 鬱憤 怨嗟 怨恨などなど。

また平易な言い方であれば、

ふくれる むくれる むっとする つむじを曲げる ヘソを曲げる などもあるでしょう。

では・・・怨念とへソを曲げるは同じ怒りの度合いでしょうか?違いますよね。

ヘソを曲げた程度では貞子にはなれませんし、へソを曲げるたびにこうなられても困ります・・・(笑)

映画『貞子』公式 (@sadako3d) | Twitter より

 

つまり語彙力のなさは、本人自身の意識(”感情のひだ”)が豊かになれず、TPOに

合わせた表現や意思疎通もかなり困難になるということなのです。

そして英語教育に必死になる前に、少なくても小学生までは保護者が以下のことを意識して

教えてください。

 ・わからない言葉を「調べる」習慣をつけさせること。すぐに大人に聞かない。

 ・読書、ネットの記事などともかく「文字」に触れさせること。

 ・語彙力が豊かな人と会話する機会をなるべく設けること。

 ・「びみょう、やばい、すごい、なるほど、可愛い」を頻繁に使わせない。また保護者も言わない。

 またこれらの言葉で表現したら「何がどうすごいの?」などと突っ込むこと。

 ・言っていることがわからなければ、必ず聞き返して再度本人に言わせること。保護者が先回り

 して子供の表現する機会を奪わないこと※

 

※ちなみにここは私も苦労しました。子供との会話の際に特に「じじい、ばばあ」に口を挟ませないことです。子供の親なのですから、子供の言っていることは一言えばだいたい何を言いたいかくらいは分かります。しかし「教育のために」に、あえて「え?なに?それどういうこと?もう一回言ってみて」と質問しているのに、じじい・ばばあは「先回りして」余計なアシストをしがちなのです。

「〇〇ちゃんはこう言いたいのよねぇ~」など余計なことを言います。だから子供はこの程度の言い方でも

大人(周囲の他人)は理解してくれていると思いがちです。

その状況がずっと続いてしまった末路は・・・社会に出て「あいつの話しは結局何が言いたいのか、さっぱりわからん」と”影”で他人からこう評価されてしまっているのです。そういう方はあなたの周囲でもいっぱいいるでしょ?

 

 

あと・・・小学生からの英語教育の是非をここで言う気はありません。

しかし・・・

 

外国語は所詮母国語以上には上手になれない。

母国語のレベルが「外国語レベルのマックス」。

 

ということは知っておいた方がいいです。

 

長くなりました。

次回は「お金」についてです。これからのキャッシュレス時代を生きる子供には必須の内容です。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 
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